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井上咲楽、渡辺直美にベッキー…、芸能人の“退路断つ”イメチェン公開の意図とその効果は?
後戻りできないイメチェンはマイナスに働く可能性も…“タイミング”と“落差”が成功のカギ
しかしながら、イメチェンはインパクトの点からも何度も効く“好手”とはいえず、イメチェン後のキャラを根づかせるためには“タイミング”が重要となる。渡辺直美のイメチェンは、SNSの普及による自己発信が可能となって効力を発揮した。井上咲楽のイメチェンも20歳を超えたという年齢的な節目で行なわれ、そのほかでも結婚や出産、離婚、スキャンダル発覚といったライフイベントがイメチェンの契機となるケースが多い。
さらに、「少女」から「大人」、「優等生」から「自由奔放」、「外見至上主義的なお笑い」から「女性の代弁者」…といった変貌は、基本的に不可逆的であり、元のイメージに戻ることは難しく、“退路を断つ”覚悟のイメチェンだろう。しかし逆に言うと、イメチェンはビフォー・アフターの“落差”があればあるほど注目を集めることも事実である。
また、“落差”を印象づけるためには、当然のことだがイメチェン前のキャラが定着していることも重要だろう。ベッキーや井上咲楽は、それぞれに“いい子”や“天真爛漫”などのキャラが浸透していたからこそ、彼女たちのイメチェンがインパクトを帯びて注目を集めたのである。
井上咲楽は、さっそく美容系の仕事が増えたと明かしていることから、早くもイメチェンの効果が現れているようだ。注目度は明らかに上がり、イメチェンの成功例とみて間違いない。トレードマークだった“太眉”のインパクトは第一印象を強めたが、それが仕事の幅を制限する“諸刃の剣”でもあった。今回、その眉毛をカットすることで退路を断ち、イメチェンに臨んだ井上の覚悟に今後も需要が集まることだろう。
メイクや服で、いろんな私にしてもらえて自分がキャンパスみたいで楽しい!と思えた撮影でした?
? 井上咲楽 (@bling2sakura) March 28, 2021
体も顔もひとつだけど、もっともっといろんな角度から様々な染め方で自分に色を塗っていきたい。
ひとつじゃなくてよかった! pic.twitter.com/P5Pit9zFCL