緑黄色社会「Mela!」を起点に大きく飛躍、関連コンテンツ総再生数1億回を突破

 “ネクストブレイク”という言葉では少し物足りない。サザンオールスターズやMr.Children、いきものがかりに続く、ポスト国民的バンドと言っていいのではないだろうか。愛知出身の4人組男女混合バンド・緑黄色社会は、年齢や性別を越えて愛され、誰もが知っている国民的バンドになり得る素養を備えている。4月9日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、いまや同バンドを代表する楽曲へと成長した「Mela!」を披露。同曲を起点として飛躍を遂げる、緑黄色社会の魅力に迫る。

アルバム『SINGALONG』が鍵に、歩みを止めることはなかった緑黄色社会の2020年

 筆者は昨年4月にリリース予定だった、メジャーとしては初となるオリジナルアルバム『SINGALONG』と同作を引っ提げたキャリア最大規模の全国ツアーをもって、リョクシャカは大きなブレイクを果たすだろうと想像していた。インディーズ時代からバンドシーンやライブハウス界隈では大きな注目を集めており、全国各地の大型フェスにも出演していた緑黄色社会(通称:リョクシャカ)。メジャーデビュー後の2019年8月には、ピアノとストリングスを基調としたバラード「想い人」が青春映画『初恋ロスタイム』の主題歌に起用され、同年11月にはドラマ『G線上のあなたと私』の主題歌として書き下ろしたエールソング「sabotage」を1stシングルとしてリリース。ボーカル 長屋晴子のモヤモヤを吹き飛ばすようなパワフルな歌いっぷりに注目が集まり、特に、社会の波に飲まれて自分を見失わないように日々を闘っている20〜30代の働く女性からの共感を得ていた。年が明け、2020年2月にはアニメ『僕のヒーローアカデミア』のEDテーマに起用された「Shout Baby」を2枚目のシングルとして発表。MV公開から1ヶ月足らずで500万回再生を突破し(現在は1579万回再生まで伸びている)、海外のアニメファンからも多くのコメントが寄せられた。ライブハウスから映画、テレビドラマ、テレビアニメを通して着実に知名度と人気を上昇させ、さぁ、いよいよアルバムとツアーというタイミングでコロナ禍となり、全ては延期となってしまった。

 しかし、リョクシャカはそこで歩みを止めることはなかった。キーとなったのは、バンドとしては様々な新しいサウンドに挑戦しながらも、長屋の“歌力”を前面に押し出したアルバム『SINGALONG』の収録曲「Mela!」である。今からちょうど1年前、2020年4月13日にアルバムに先駆けて配信リリースされ、MVも公開された。

「今なんじゃない?」背中を押す歌詞が響く、楽曲「Mela!」の広がり

 リョクシャカはメンバーそれぞれが作詞作曲をこなすが、「Mela!」は、初めてメンバー全員による“共作”となっている。作詞は、いわゆるバンドらしい楽曲を生み出してきたボーカル&ギターの長屋とギターの小林壱誓。作曲は、逆にクラシックの素養を有するキーボードのpeppe(ペッペ)とソウルミュージックやジャズ、フュージョンのルーツも感じるベースの穴見真吾。作詞2人、作曲2人という組み合わせも新鮮な上に、バンドとしては初めてホーン隊を加え、DJ/プロデューサー的なエフェクトも導入。思わずクラップしながら一緒に歌いたくなるようなソウルポップは、旧知のファンにとっては新しく刺激的でありながらも、色彩の異なる4人の個性が独特のバランスで混ざり合った、実にリョクシャカらしい1曲にもなっていた。

 また、心の中で悩みや迷いを抱えている“君”に対して、動き出すなら<今なんじゃない?>と背中を押す歌詞は、2020年ならではのニュアンスをもって多くのリスナーの心に届き、MVは、初めて本人たちが出演せず、8人のクリエイターが参加したアニメーションを制作。「赤ずきんちゃん」や「三匹のこぶた」、「オオカミと七匹の子ヤギ」などの童話で悪役にされてしまった狼の孤独を描いており、動画再生回数は、1年間でなんと2,740万回再生を突破。現時点では、バンド史上最大の再生回数となっている。

 同年4月15日には、「Mela!」がCMソングとして起用された玉城ティナ出演の「パルティ」のCM動画もアップされ、4月29日にはメンバーが自宅で撮影した映像を使った「おうちでMela!」動画も公開。自粛期間中でも前向きな気持ちと歌を届け続け、6月25日には全国のアカペラ2年生が行った、大学生アカペラ動画にも参加。同時期には、「Mela!」を使ったドアラ(プロ野球 中日ドラゴンズのマスコット)のダンス動画を契機に、TikTokでの拡散も始まり、7月13日には『CDTVライブ! ライブ!』(TBS系)でテレビ初歌唱。その後もフジテレビ系『MUSIC FAIR』、NHK『うたコン』、日本テレビ系『バズリズム02』、テレビ朝日系『ミュージックステーション』と在京キー局を制覇し、夏からは日本テレビ系『スッキリ』内で<ひとつになろう!ダンスONE プロジェクト>もスタート。様々なかたちで楽曲が浸透し、広がりを見せた。

発表から1年、ストリーミング総再生数は1億回を突破

 11月3日には<ひとつになろう!ダンスONE プロジェクト>の完成動画が公開され、12月5日に神奈川県・KT Zepp Yokohamaで開催された1日だけのワンマンライブ「SINGALONG tour 2020 -last piece-」では、ダンスONEプロジェクトに参加した宝仙学園高等学校女子部 ダンス部ReguLu’sとの共演も実現。12月25日はLive Videoとして公開され、600万再生回数を突破しているが、4人の高校生がダンスに入る瞬間は、ライブ会場全体が情熱とエネルギー、音楽を通して繋がれる喜びに溢れていて、涙を誘われるほど感動的なシーンとなっていた。
 そして、2021年3月12日には「Mela!」のMVが「第24回文化庁メディア芸術祭」のアニメーション部門審査委員会推薦作品に選出され、4月9日(金)にオンエアされた『ミュージックステーション 3時間スペシャル』(テレビ朝日系)でもパフォーマンス。ダンスONEプロジェクトに参加した宝仙学園高等学校女子部 ダンス部のメンバーと再び共演を果たした。

 心の奥底から湧き上がってくる衝動を身体全体を使って歌い、演奏し、表現してきた「Mela!」は、リリースから1年でより幅広い層に届き、ストリーミング総再生数は1億回を突破。現時点では間違いなく、リョクシャカの代表曲となった。

 5月23日からは、広島公演を皮切りにした全国9都市を回る初のホールツアー「リョクシャ化計画2021」がスタートし、6月26日(土)には、神奈川県・ぴあアリーナMMで開催される「LOVE MUSICフェスティバル2021」にマカロニえんぴつやSaucy Dog、Creepy Nutsともに出演することが決定している。メディアが多チャンネル化し、趣味嗜好がより個人的で細分化が進む時代にあえて、「武道館ライブ」や「紅白歌合戦への出場」を目標として公言し、「常に挑戦は続けていったうえで、お茶の間に届く国民的な存在になりたい」と語る彼らが、“国民的バンド”になる日はそう遠くはないだろう。

文/永堀アツオ
CD・ダウンロード・ストリーミング:https://erj.lnk.to/eVkhH

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