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「死ぬまで隠し続けなさい…」同性婚に踏み切ったゲイ男性の決意「子どもたちが希望を持てる社会に」

「LGBTコミュニティ江戸川」を設立、今では協力的な方が増えた

──七崎さんと夫の方が代表を務める団体「LGBTコミュニティ江戸川」の働きかけにより、江戸川区でも2019年に同性パートナーシップ制度が導入されましたが、現在はどのような活動をされていますか?

七崎良輔 制度をもっと充実させるために、当事者と行政が同じテーブルで話し合える検討委員会を立ち上げるために動いています。江戸川区は下町ということもあってわりと保守的なイメージがありますが、地域で上がった当事者の声は着実に人の心に届いていて、今では協力的な方がとても増えましたね。

──LGBTをめぐる状況は良くなっていると感じていますか?

七崎良輔 いまだに(2020年10月のLGBT差別発言が問題視された)足立区議のような方もいます。でも、「あの発言は問題だ」と社会やメディアが声を上げるようになったのは、ポジティブな流れだなと感じます。2020年には、パートナーシップ制度を導入する自治体が飛躍的に増えました。足立区でもあの問題発言がきっかけで今年導入されることが決まったそうです。

──現在は“すべての人が幸せになれる結婚式”を提供するウェディングプランニング会社「ジュエリアス」の経営にも携わっています。そんな七崎さんは何をしているときが一番幸せですか?

七崎良輔 夫とワンちゃんのお散歩をしたりと、なんでもない日常が幸せです(照)。先日、僕の講演会にいらした方から、高校生の息子さんに「ゲイである自分はこの国では幸せにはなれない」と言われたと相談を受けました。僕はその息子さんに、「そんなことはない、あなたは絶対に幸せになれる」と伝えてあげたいです。すべての子どもたちが未来への希望を持てる社会を作るために、今後も活動を続けていきたいですね。

(文/児玉澄子)
エッセイ『僕が夫と出会うまで』
【著者】七崎良輔
【価格】1300円(税抜)
【発売元】文藝春秋
※『僕が夫に出会うまで』(原作・七崎良輔、マンガ・つきづきよし)は4月下旬に単行本を発売予定。

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