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(更新: ORICON NEWS

クセになる“刷り込み系女優”岸井ゆきの、ウザい役でも「演じる私だけは味方になってあげたい」

岸井ゆきの

役への向き合い方に変化、頭でっかちにならず「もっと楽しんでやろう」

  • ドラマ『金色の海』場面写真

    ドラマ『金色の海』場面写真

 一方で、役に深く向き合うことで、“頭でっかち”になってしまっている自分も発見できたという。

 「これまでは、まずお話として台本を読んだあと、自分の役柄として再度読む…というやり方でした。その際、より役に深く入り込むために、かなり自分と役をリンクさせようとしていたんです。演じる役に対して近い目線で分析してしまうから、私生活も役の目線になってしまうことが多い。かなり頭でっかちで視野が狭いですよね(笑)」。

 そんなやり方に少しずつ違和感を抱くようになっていたという岸井だったが、最近撮影に参加した映画の現場で、シリアスでグロテスクなシーンでも、監督がケラケラ笑って撮影しているのを目の当たりにした。「役への向き合い方にシリアスさが抜けて、もうちょっと肩の力を抜いた方がいいんだ」と実感が持てた。

 「もっと楽しんでやろう」――。岸井が出した結論。視野を広く持つことで、さらに役柄の可能性も広がる。「以前の私は駆け出しの探偵のように、『ここはこういう気持ちだから、こういう風に発言したり行動したりするんだ!』という思考でしたが、いまは名探偵のように、ドンと座って俯瞰で物事を客観的に見ている感じです(笑)」。

 現在28歳の岸井。『金色の海』で演じた早苗も29歳と、ほぼ同世代だ。「この世代って、少し心も体も疲れが出てきてしまう時期だと思うんです。特にいまはこんなご時世で、心と体の大切さがより叫ばれている。大切なものはなにか――この作品は大潟村の美しい景色と人の温かさなど、その答えがいっぱい詰まっているドラマだと思います」と見どころを語ってくれた。

 さまざまなドラマや映画、CMで見かけているうちに刷り込まれ、いつの間にか「あ、あの子がまた出ている」と、視聴者に馴染んできた岸井ゆきの。演技はもちろん、愛嬌のある顔立ちも手伝い、いつしか気になる存在になっている。本作をはじめとした活躍で、よりステップアップしていくことは間違いないだろう。

(写真:田中達晃/Pash 文:磯部正和)

秋田発地域ドラマ『金色の海』

1月16日(土)後10:30〜
NHK BSプレミアム

<ストーリー>
東京の広告代理店で働く橋田早苗(29歳)は、心身の疲労が蓄積し、大事なプレゼンをすっぽかしてしまう。挫折感に打ちのめされる中、秋田県大潟村にある夫・真治の実家に移り住むことに。ところが真治が東京に戻ってしまい、早苗と夫の両親、祖母との奇妙な共同生活が始まる。そんな中、偶然出会った青年に誘われ、村で50年続くバンド「ハチロウボーイズ」の練習を見学、半ば強引に入団させられる。戸惑いながらも練習に参加するうちに、“自分の居場所”ができたと感じ始める早苗。やがて減反の賛成派、反対派など、考え方の異なる多様な人たちが、立場の違いを超えて一緒にバンド活動を続けてきたことを知る。そして早苗は自らすすんで稲刈りに挑戦。悪戦苦闘の末、ふと見上げた目の前には、早苗を迎え入れてくれるかのように広大な“金色の海”が広がっていた…。

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