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「女性に嫌われる存在として生きてきた」神崎恵が美容家として同性から支持される理由
「仕事と育児は両立しなくていい」不自由だからこそ、やりくりの楽しさがある
「スイッチの切り替え方のコツは、単純に時間で区切ること。朝9時に三男を幼稚園に送り届けて、5時まで仕事と決めているので、その間は仕事に没頭し、5時に仕事が終わった瞬間からはもう仕事のことは一切考えない。息子たちが寝たら、そこからまた仕事のことを考えます。子どもといるときは、仕事しようとしてもできないから、自然とそういうかたちに着地した感じなんです」
スイッチの切り替えは、もちろん楽なことじゃない。しかし、模索してきた中で自然に着地した現在のスタイルが、彼女が美しくあり続ける原動力となっているようだ。
「子どもたちを理由にはしたくないですが、実質的に時間は制限されるし、長時間の仕事には行けない。だからこそ、そういうちょっとした不自由さが、私のやる気にもなっているんです。校則があったときなど、ちょっと縛られているときの工夫する楽しさってありますよね。今は、息子たちの存在が良い作用になっているなと思います」
そんな神崎が考える「美容」とは「女性の力になったり、勇気になったり、癒しになったりするもの」だ。
「もちろんコスメも魔法みたいなものですけど、気持ちよく感じることもお肌に良いことだし、大好きな人と会う、美味しいものを食べるというのも、美しさにはとても良いこと。心地良いことが美容だと思うので、いろんな美容を楽しんでいただきたいと思います」
また、美しくあり続けるために意識しているのは、「雑音に振り回されないこと」。それはコロナ禍の今がチャンスのときだとも語る。
「今は、良くも悪くもいろんな雑音が耳に入る時代。SNSなどによって、会ったこともない人に心ないことを言われたり、まったく別の場所で生きている人と自分と比べてしまったりすることがありますよね。距離が近くなって便利な分、難しい時代・苦しい時代だと思うので、自分のちっちゃい世界を持って楽しんでいくことが今の時代には必要だと思います。」
(取材・文/田幸和歌子)