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柴咲コウが語る女優兼実業家のいま 主演ドラマ『35歳の少女』の好演が話題

来年40歳、年齢なんて記号。そんなのに縛られたくない

──来年40歳になりますが、年代が変わる意識はありますか?

柴咲コウ まるでないと言ったら嘘になりますが、「年齢なんて記号。そんなのに縛られたくない」と抗っている自分もいて(笑)。一方でその年齢に見合う生き方はできているかなと省みることもあったりと、やはりキリのいい数字というのは節目なんだなと思わざるを得ないですよね。

──公式YouTubeチャンネルには、「北海道に生活拠点を作る計画」が公開されています。それも節目に関係あるのでしょうか?

柴咲コウ いえ、計画はもっと以前から着々と進めてきたことなんです。私は生まれも育ちも東京ですが、子どもの頃の夏休みは、両親の知り合いの住んでいた家、静岡で過ごすのが恒例になっていました。また両親はともに北海道出身で、冬はスキーをしに祖母の暮らす北海道へ行くことも。それもあって自然が大好きになった一方で、自分の生まれ育った環境がどんどんコンクリートに埋め尽くされていくのを見てきて、果たして自分はどこで生きていくのがベストなんだろう? と考えたんですね。

──北海道への移住を考えたことも?

柴咲コウ 幼い頃から自分には実際住んでいる東京と、ルーツとしての北海道とがあるという意識でいたので、「移住」というよりはそれを改めて具体化するという感覚ですね。どんな物事でもバランスが大切だと思います。例えば、快適な暮らしを求めるのは当然としても、それを追求するあまりに自然を犠牲にするのはやはりバランスを欠いている。そんな思いが強くなったことも、「美しく生きること」を企業理念とする会社の立ち上げにはありました。

──テレワークの普及で「地方で暮らし、都内の企業で働く」という人も増えそうですが、女優業についてはいかがでしょうか?

柴咲コウ もともと女優業は出稼ぎみたいなところがありますからね(笑)。連続ドラマであれば3ヵ月とにかくその現場に集中して、それが終わったら1ヵ月スケジュールが空いてしまうなんてこともよくあります。SNSやYouTubeを活用すれば場所を問わず発信することもできます。向上心を持ちながらバランスの取れた生き方をしていくこと。それを実現するのが、40代に向かっていくこれからなのかなと思っています。

(文/児玉澄子)

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