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学園祭も「オンライン開催」、いまだ通常授業も休止の中で奮闘する学生たちの胸中
「友達と会えないのが一番つらい」思い描いた学生生活と異なる現状への憂い
【早稲田祭スタッフ】春学期の授業は全部オンラインで、秋学期も少人数で行われるゼミ以外は全てオンラインで行われています。サークル活動も制限されており、学生会館で限られた人数のもののみ、対面での活動が許されていますが、多くの場合がオンラインで行われています。
――思い描いていた学生生活とは、やはり大きく異なりますよね?
【早稲田祭スタッフ】朝はバイトをして、それから友達と授業を受けて、夕方からサークル活動をして、それが終わったら大好きなワセメシを食べて…という去年まで過ごした日々が大学生らしくて楽しかったです。今の生活は思い描いていた学生生活とはまったく違います。当たり前だと思っていたのに、それがいとも簡単にできなくなってしまうなんて…。
――色々なことが制限されてしまっている今の学生生活に感じることは?
【早稲田祭スタッフ】オンライン授業はメリットもあるので、楽になった部分は多少ありますが、やはり友達と会えないのが一番つらいです。サークル活動も対面ですることができず、せっかく入ってきた可愛い新入生とも画面上でしか会話できず、悲しいです。ただ、出費が減ったので、今はコスメを爆買いすることにハマっています(笑)。
「オンラインでやるだけでも希望に感じる」画面越しで関わる新入生のためにも尽力
【早稲田祭スタッフ】高1〜高3まで早稲田祭に足を運び、さまざまなサークルを見ましたが、目についたのはえんじ色のはっぴを着た運営スタッフの方々でした。私が道に迷ったときは丁寧に教えてくれて、駅付近ではみんなが安全に通行できるように警備をしていて、「この人たちがいるからこそ、この大きな祭が出来上がっているんだなぁ」と思い、自分もその祭を作る一員になりたいと感じるようになりました。
――去年、スタッフとして初めての早稲田祭を経験した感想は?
【早稲田祭スタッフ】早稲田祭が大規模なことは承知していましたが、運営する側に立って、より一層その規模の大きさを実感しました。たくさんの来場者の方を自分の目で実際に見て、「この大きい祭りを支えている一員になれたんだ」と、ただただ圧倒され感動しました。
――今年「オンライン早稲田祭」の開催が決まったとき、率直にどう思いましたか?
【早稲田祭スタッフ】正直に言ってしまうと、今年は中止になると思っていました。ですので、オンラインでやるだけでもすごいと思いましたし、希望が湧きました。せっかく新入生が入ったのに中止になっちゃうのはもったいないなと思っていたし、一番の活躍の場が与えられる2年生の時期にサークルで何も残せないのは寂しいなと思っていたので、少しでもそのチャンスがあるならありがたいと思いました。最悪な展開を予想していた分、そこまでショックではなかったです(笑)。
去年支えてくれた先輩や同期への恩返し「いつか対面で活動できる日を信じて」
【早稲田祭スタッフ】私は渉外局の企業チームというチームに所属し、企業にアポを取ったり、営業に伺ったりして、早稲田祭開催のための協賛金をいただく活動をしています。去年は主にメールや電話で企業の方とコンタクトを取り、協賛のお願いをする活動を行っていました。
――今年はどうですか?
【早稲田祭スタッフ】企業の方に協賛のお願いをする活動自体は去年と変わっていませんが、今年はそれに加えて「オンライン早稲田祭」で行う企画を立案し、その準備もしています。去年はチームの仕事のみに集中していましたが、今年は企画も立てられるようになり、ある意味、自由度が高くなったかもしれません。
――大変な状況の今、早稲田祭に向けて頑張ることができるモチベーションは、どういったところにありますか?
【早稲田祭スタッフ】運営スタッフとして去年一年間活動してきて、本当にたくさんの面白くて刺激的で尊敬できる同期・先輩に出会うことができました。単純に早稲田祭を成功させたいという思いだけではなく、去年支えてくれた人たちへの恩返しがしたくて活動をしているし、その人たちとまた対面で活動できる日をモチベーションに頑張っています。
――最後に、今年の早稲田祭への意気込みをお聞かせください。
【早稲田祭スタッフ】運営スタッフ一同、今までにない試みなので、試行錯誤しながら成功に向けて頑張っています。オンラインならではの企画もあるし、オフラインの早稲田祭に参加できない人がオンラインだからこそ参加できるというメリットもあります。オンライン開催という形をうまく利用して、想像を超える素晴らしい早稲田祭を開催できるように一生懸命頑張ります。
information
開催日:2020年 11月7日(土)、8日(日)
https://wasedasai.net/