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ORICON NEWS
圧巻…ズラリと並んだ“セーラー戦士”の正体は?「コスプレは夢がかなう場所」
“ふだんの自分とのギャップをより明確に感じられる”ことこそ、女装コスプレの醍醐味
【あおうさ】コスプレ自体は元妻に勧められて、10年ほど前から始めました。そのときコスプレしたのが『東方Project』という、女性キャラクターばかり出てくる作品だったので、女装に挑戦しました。
――当時の奥様もコスプレイヤーだったのですか?
【あおうさ】そうです。彼女はコスプレイヤーとしての経験も豊富でしたし、『東方Project』は当時ふたりともハマっていた作品だったんです。
――当時、女装をすることに抵抗は?
【あおうさ】もちろんありました(笑)。それまでメイクなんてしたことがなかったですし、かなり苦労しました。でもイチから教えてくれる…ということで。意を決して、衣装やメイク道具を購入したことを覚えています。
――“女性キャラクターのコスプレ”ならではの楽しみや、女装コスプレの醍醐味を教えてください。
【あおうさ】男性よりも女性キャラのコスプレをしたときのほうが、普段の自分との振れ幅が大きく、よりギャップを感じられるのが魅力だと思います。回数を重ねるたびに少しずつ綺麗になっていけるところも、挑戦し続ける理由のひとつかなと思っています。
【あおうさ】セーラームーンのコスプレには以前から興味があったんです。フレンドさんにも「やってみたい」という方がいたので、話をするうちに自然と「だったらメンバーを全員揃えよう!」と盛り上がりました。
――全員集めるのは大変ではなかったですか?
【あおうさ】それまでにも、男性のみの併せは何度か経験があったので、“セーラー戦士”全員が揃うまでにはそれほど時間はかからなかったです。
――アップされた直後から、ものすごい勢いで「いいね」が付いていったと思うのですが、そのときはどんなお気持ちでしたか?
【あおうさ】最初は「たくさんの人に見てもらえて嬉しい!」と思っていたんですけれど、人数が増えていくにつれて、だんだん怖くなってきました(笑)。
――コスプレイヤーの間でも話題になったのでは?
【あおうさ】そうですね。女性の憧れであるセーラームーンの併せに男性だけで挑戦する…というのは、なかなかのインパクトがあったみたいです。掲載した写真に対しては、大勢の方からお褒めの言葉をいただきまして。すごく嬉しかった半面、こんなにもたくさんの方に見られているんだと思うと、ちょっと恥ずかしかったですね。
セーラー戦士の写真に込めた思い「これだけ変われるんだ…ということを知ってほしい」
【あおうさ】「楽しかったね!最高だったね!」という話ですね。あのときのメンバーと会ったら、当時の思い出話で盛り上がります。被写体のメンバーはもちろん、写真の仕上がりも素晴らしかったので、たくさんの“いいね”という記録だけでなく、記憶にも残る併せになりました。
――コスプレ後の完成した写真と並べて、素の状態の写真も掲載されていましたが、こちらをアップする際、迷いや葛藤はありませんでしたか?
【あおうさ】数名、掲載NGと言う方もいましたが、ほとんどのメンバーがアップすることについては前向きでした。私も前向きだったうちのひとりで、むしろ「これだけ変われるよ!」というところを見てほしい気持ちのほうが強かったですね。
――こんなコメントが届いた…など、こちらのツイートについて、特に印象に残っていることがありましたら教えてください。
【あおうさ】「本当に男性なの!?」や「みんなメチャクチャ綺麗!」といったコメントをたくさんいただきました。男性の女装だとわかったうえでも、肯定的な意見を送ってくださる方が多くて。コメントを見たときは泣くほど嬉しかったですね。
――女装コスプレをするうえで、普段から気をつけていることはありますか?
【あおうさ】肌の手入れですね。コスプレをするようになってから、“肌をきれいに保つこと”を意識するようになりました。今ではほぼ毎日、化粧水やパックを使っています。
――あおうささんにとって“コスプレ”とは、どのようなものでしょうか?
【あおうさ】年齢性別関係なく、憧れのキャラクターに変身できる、“夢を叶えられる趣味”だと思っています。男性が女性に、あるいは女性が男性に。普通に生活しているだけでは決して叶えられない、変身願望を実現できる楽しさは、きっと多くの方にとって想像以上のものだと思います。これからコスプレを始めようと考えている方も、興味はあるけどなかなか踏み込めない…という方も、是非一度、勇気を出して挑戦してみてほしいですね。
取材・文=ソムタム田井
あおうささんTwitter:@aousa1120