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『梨泰院クラス』は何故人を惹きつける? “人間のクズ”を怪演したアン・ボヒョンが考える理由

この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
⇒この記事をオリジナルページで読む(10月13日掲載)

“ねえ、『梨泰院クラス』見た!?”

思えば今年は、久しぶりに話す人と開口一番、こんな言葉で盛り上がった年でした。『梨泰院クラス』は韓国のケーブルテレビ局JTBCで今年1月から3月まで放送され大きな話題になったドラマで、Netflixで配信されてからは世界中で大ブームを巻き起こしました。最愛の父親を不条理に奪われた青年パク・セロイが、信念を武器として、人生を台無しにした一家に復讐を誓う、というのがメインストーリー。復讐劇に起業ドラマ、ラブストーリー、ジェンダー問題などが絡み合い、幅広い世代から支持されました。

パク・セロイの宿敵であるチャン・グンウォンを演じたのが、俳優アン・ボヒョンさん。恵まれた家に生まれ、欲望のままに悪行を繰り返す強烈なヒールを演じ、韓国では「韓国のジョーカー」「万病の根源」との異名も。ボヒョンさんが思う、『梨泰院クラス』が人の心を捉えて離さない理由とは? さらに、役作りから、プライベートでハマっている“キャンプ”まで、ボヒョンさん自身にぐぐっと迫るインタビューです。

文:石黒容子(Fanthology!編集部)

「グンウォンはクズだ」と言われている現場に居合わせたけど、安心しました

――『梨泰院クラス』は日本でも熱狂を呼んだドラマです。ボヒョンさんが演じたチャン・グンウォンは近年まれにみる強烈なヒール(悪役)でした。父親からの愛に飢えているがゆえに、悪事への歯止めがきかなくなっていく姿は人間味あふれ、悪役ながら強烈に人の心を動かしました。グンウォン役のオファーがあったとき、また、初めて台本を読んだとき、感じたことを教えてください。
アン・ボヒョン単なる悪役にとどまらず、様々な解釈ができる悪役をお見せしたいと思いました。 原作をご覧になった方も多く、僕も原作のファンだったので、期待に応えられなかったらどうしようという悩みが一番大きかったように思います。
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チャン・グンウォン役に扮したアン・ボヒョンさん。主人公の仇となる、強烈な憎まれ役を演じた。

――なるほど。韓国では、視聴者から「韓国版ジョーカー」「万病の根源」と呼ばれるほど、見る人をひきつけてやまない悪役ぶりが話題になりましたね。「ゆがんだ笑顔」「人を見下すような、ふてぶてしい所作」など、印象的な仕草は、どのように作りあげていったのでしょうか?
アン・ボヒョンキャスティングが確定し、台本を受け取ったその日から常に悩んでいた気がします。悪役だからといって強い姿ばかりを強調するのではなく、細かい心理描写までお見せしたいと思いました。外見的にも、これまでにない悪役を作りたかったです。

そのため、シーンごとに様々なバージョンを準備して現場で監督と調整しながら演じました。懸命に悩んだ瞬間から価値のある時間が生まれ、努力した分良い結果をお見せすることができてよかったと思っています。

『知ってるお兄さん』出演時

――緻密な役作りと、様々なバージョンから最適な演技が選び取られたからこそ、多くの人の心を動かせたのですね。それらが実り、見事な「憎まれ役」となったグンウォンですが、ドラマを見たご家族やお友達からもらった感想で、印象的だった言葉を教えてください。
アン・ボヒョンJTBC『知ってるお兄さん』(韓国の人気トークバラエティ番組)でも話したことがあるのですが、『梨泰院クラス』4話の警察署のシーンを撮影後、トイレに入った時に一緒に撮影していたエキストラの方が、僕がいることに気づかずにグンウォンの悪口を言っていたんです。本当に悪いやつで、人間のクズだと。
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『梨泰院クラス』のワンシーン。

――うわー、すごい場面に居合わせたんですね!
アン・ボヒョンはい(笑)。だけど、それを聞いてもまったく嫌な気分になりませんでした。自分の演技は間違っていなかったんだと安心しました。

ドラマが届いたのは、「パク・セロイが人々に希望を与えたから」

――その結果、韓国や日本のみならず、国境を超え、世界中の人に視聴されるドラマとなりました。ボヒョンさんは、このドラマがここまで人々の胸を打った要因は、どんなところだと思いますか? ご自身の考えをお聞かせください。
アン・ボヒョン「正々堂々と誠意を持って最善を尽くせば、最後には全てやり遂げ、成功できる」ということを僕たちは頭では分かっているのですが、実際にそのように生きて行くのは難しい世の中ですよね。視聴者は、『梨泰院クラス』の主人公パク・セロイを通じて、改めてそんなふうに生きていこうという希望を持ったようです。特に、最近のような大変な時期には、より大きな力と癒しになっているのではないかと思います。

――なるほど。今おっしゃったようなパク・セロイのまっすぐさは、ボヒョンさん扮するグンウォンというダークな存在のおかげで、より際立っていたように思います。そして、ボクサーという異色の経歴を持つボヒョンさん。ボクサー時代の経験は、『梨泰院クラス』において、あるいは俳優という仕事をするうえで、体作りや精神面など、どんなふうに役立っていますか?
アン・ボヒョンもちろん大いに役立っています。今まで撮影現場で肉体的に疲れたり、辛かった経験がありません。それから、アクションシーンの撮影でもスタントに頼らずすべて自分で演じています。それにより演技にさらにリアリティが出て、僕も役に入り込みやすくなったと思います。
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『梨泰院クラス』クライマックスシーンの撮影現場。

――「現場で疲れたことがない」! 尊敬します。ちなみに、撮影現場の雰囲気はどうでしたか? 一番印象に残っているエピソードがあれば、お聞かせください。
アン・ボヒョンクランクアップの日が一番記憶に残っています。僕が車で突進するシーンの撮影でした。深夜だったので外は真っ暗で、車の前には照明とカメラが設置されているだけで何も見えず、僕の勘だけで車を止めなければなりませんでした。緊張しましたがラストシーンの撮影なので最後まで集中して演技をし、車を止めたのですが、隣に乗っていたスタッフが驚いていて。降りてみたらスタッフが全員その場に凍りついていたんです。

僕が、カメラとスタッフのいる場所から2メートル手前で急停車したようです。危ないところでしたが、それだけ良いシーンを撮ることができ、一番記憶に残っています。

『梨泰院クラス』と出会えたことは、「幸運」そのもの

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主人公パク・セロイを演じたパク・ソジュンさん(右)とボヒョンさん(左)。

――ドラマでも鬼気迫るシーンでしたが、そんなに間一髪のタイミングだったとは……。ボヒョンさんの第六感、すごいです。続いて、『梨泰院クラス』を通してボヒョンさんが得たものを教えてください。ご自身のどんな点が「成長した」「進化した」と感じますか?
アン・ボヒョン『梨泰院クラス』を通じて、多くの方に知っていただき、関心を持っていただけたことが一番大きな収穫だったと思っています。その感謝の気持ちと初心を忘れず、一生懸命頑張ろうという気持ちが強くなりました。

それから、まだ未熟ではありますが、『梨泰院クラス』を通じて演技の楽しさをさらに感じました。自分でも少し成長したなと感じたり(笑)。もっと成長したいという気持ちが強くなりました。
――まさに、運命の出会いと言えそうです。このパートの最後の質問として、ボヒョンさんの人生にとって、『梨泰院クラス』とは、ひとことでいうとどんなドラマでしたか?
アン・ボヒョン幸運です。僕の人生のターニングポイントになったと思っています。

こんなに良い作品を、素晴らしいスタッフや俳優の皆さんとつくるということは、俳優なら誰もが夢見る幸運なことだと思っています。

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