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ファミコンやお菓子…“昭和アイテム”が懐かしい祖母と孫の日常を描いた漫画にほっこり「現代を悲観しているワケではない」

決して今の時代を悲観して“昭和”を描いているわけではない

――『ザ・ベストテン』(TBS系)をラジカセで歌を録音していたエピソードも描かれていますが、便利な時代でないからこその趣向を凝らした楽しみ方がありました。当時を振り返りいかがでしたか?

ホンマジュンコ 今思うと不便だったのかもしれませんが、工夫して過ごしたその時間まるごと、いい思い出になっています。今とても便利な世の中だと思って過ごしていますが、子どもたちが大きくなった時に、やはり現代の何かが「不便だったよねー」となるのか、ちょっと楽しみです。

――昭和の時代を体験した人より懐かしむコメントが寄せられていますが、いかがでしたか?

ホンマジュンコ 見て下さっているフォロワーさんの大半が、たぶん私と同じくらいの年代なのだろうなぁと思います。住んでいる場所や育った環境もさまざまなはずですが、年代が近いとやはり同じような記憶で共感していただけて、とっても嬉しいです。

――「ファミコンあるある」も懐かしかったです。ゲーム機も進化する一方で、ファミコンの懐かしいカセットがマニアの間で未だに人気を得ていまが、思い出のエピソードを教えてください。

ホンマジュンコ 私には3歳上のゲーム好きな兄がいたので、ファミコンは本当によくやりました。ファミコンのカセット、特に初期は、コンテニューや復活ができないものがほとんどでしたので、限られた回数のなかでどこまで進めるか、常に真剣勝負でした(笑)。

――『梅さんと小梅さん』で描かれている秋田のアイスといえば「ババヘラ」とのことですが、どういったものなのでしょうか?

ホンマジュンコ ババ(おばあちゃん)がビーチパラソルの下、ドラム缶のような大きな容器に入ったアイスをヘラですくってコーンに盛りつけてくれるものです。ピンクと黄色の2色で、「○○味」というものではありませんが、甘すぎず、シャーベットのような爽やかな口当たりで、老若男女から好まれています。昔は国道や大きな道の脇でしか見かけませんでしたが、今は道の駅やイベント会場でも見かけます。お盆に車で秋田へ帰省する際は、途中で「ババヘラ」を食べられるのがとっても嬉しかったです。売っているおばあちゃんも気さくで、父とおばあちゃんが秋田弁で会話する様子を眺めるのも、心が温まってとっても好きでした。

――先日、駄菓子屋などで売られていた老舗玩具問屋の「ようかいけむり」が製造終了し、話題となりました。懐かしさと共に、子どもの頃に親しまれたお菓子やアイスなどがなくなっていく寂しさもあります。「梅さんと小梅さん」を描く際にどのようことを感じながら描きますか?

ホンマジュンコ 投稿の内容に関わらず、懐かしいものを描くと「あの頃はいい時代だった」「今の時代は悲しい」というコメントをたまにいただくのですが、私は決して今の時代を悲観して“昭和”を描いているわけではありません。あの頃にはあの頃の、現代には現代の良さが当然あり、今の子どもたちが大人になった頃には現代が“あの頃”となります。ですので、懐かしいものを描く時は、現代と比較せず純粋に「あった、あった! 懐かしい〜」と当時の記憶と気持ちを思い出してもらえるように描くことを心掛けています。

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