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老舗カミソリメーカー発信の“脇毛”ガール話題 「剃ることに100年以上向き合ってきた私たちが発信することに意味がある」

100年以上受け継がれる「野鍛治の精神」と、常に最先端目指す“カッティングエッジ”風土

――今回モデルとして、CGで作られたバーチャルヒューマンMEMEを起用されたのはなぜですか?

齊藤リアルなモデルの起用も検討したのですが、どうしてもその方の思想や今まで発信してきたイメージというのが前に出てきてしまうので、なるべくまっさらな状態で皆様に議題について考えていただきたいという思いから、MEMEを起用しました。また、人物やアニメキャラクターではどうしても細かい産毛の表現が難しかったのですが、バーチャルヒューマンを起用することでよりリアルに表現することができたのかなと思っています。

――MEMEさんの顔にはそばかすや痣を描かれていますよね。

畑谷バーチャルヒューマンMEMEは人形的なモデルではなく、リアルな人間のように感情を持っている、バーチャルの人間として定義しています。MEMEも多様性のある美を追求し、性格も心に悩みを抱えているような普通の女の子をコンセプトにしています。そばかすと痣に関してもコンプレックスをポジティブに個性として捉えられるような側面を表現しています。
――MEMEさんの外見含め、「超先進的」というコメントがSNS上に寄せられていましたが、100年以上の歴史がある中で、社内で本案を進めるのに苦労した点はありましたか?

齊藤意外に社内からの反応はポジティブでした。弊社では「野鍛治の精神」と呼んでいるのですが、製造拠点である岐阜県関市ではお客様のオーダーメイドで刀を作る野鍛治という伝統文化があり、お客様の声を第一に考えるというのは脈々と受け継がれている精神であると感じています。ですので、今回もお客様の声から始まったプロジェクトということで前向きに進めていくことが出来ました。刃物メーカーらしい、社内でよく使う「カッティングエッジ」という言葉があって、刃先という意味から“最先端”を表す言葉ですが、常に最新の技術や情報、“カッティングエッジ”を求める風土があるように感じています。

――今回のグラフィックを通じてどのようなことを伝えていきたいですか?

齊藤今回、グラフィックとしては脇毛の処理にフォーカスされてしまいましたが、剃毛に対してはもっともっと色んな問題があるんじゃないかなと思っています。例えば海外で定着しつつある男性が剃毛するという風潮も日本に徐々に浸透していると思っていて、そのような流れの中でも皆さんが悩みから解放されて、剃ること自体が楽しくなったらいいなと思っています。

畑谷女性目線でお話しすると、ファッションでこういった脇毛にするのもアリなんだって思ってもらうのと同時に、剃れていなくても、剃り忘れがあっても大丈夫だよということが伝えられたら嬉しいです。皮膚の疾患で剃ることが難しかったり、お仕事や育児が忙しくてケアができないっていう時に恥ずかしくて暑い日でも長袖着たりする方もいらっしゃると思うんですけど、今回のグラフィックを通じて、少しでもそういったプレッシャーから心が解放されて心が明るくなってもらえたら嬉しいなって思っています。


(文=鈴木ゆかり)

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