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『学校へ行こう!』でブレイクした軟式globe・パークマンサー、今も畑で「そうだよアホだよ」歌うワケ

「“パークマンサー”として扱われるのが何よりも嫌だった」番組引退後の苦節の11年間

――これまで『TRICK』『リッチマン、プアウーマン』『失恋ショコラティエ』など、俳優としても名作に出演されていますよね。

パークマンサー最初に出たのは『TRICK』なんですけど、パークマンサーの勢いのまんま出たやつですね。でも現場で死ぬほど緊張しちゃって、テイク36とかになっちゃって。それがトラウマで、2度とその現場に呼んでもらえることはなかったですね(笑)。

――お茶の間のリアクションまで見えたというパークマンサーとして絶好調の時と、役者としてなかなか売れない日々のギャップは感じていましたか?

パークマンサーその時はパークマンサーという存在が一番嫌いでしたね。自分と同じ人なのに、みんなパーク、パークって言うんですよね。どこに行ってもパークだけが求められて。そんな心境って俗に言う一発屋の人しか体験したことないんじゃないですかね。極力パークって言われるのが嫌だったし、スナックとかで「Love again」がかけられることも嫌で、なんかもう全てに対して腹立ってましたね。

――そして遂に東京を離れて、地元・富山へ。

パークマンサー2015年の『学校へ行こう!』のスペシャル番組で僕のVTRが流れたのがきっかけで営業が増えて、ちやほやされる生活が2年くらいあったんです。でもそんなことが続くわけでもなく、3年前くらいには月に1本しか仕事が無くなってしまって。6年間付き合って結婚を約束していた女の子にも逃げられて、家賃も払えなくなって東京離れなきゃいけない。その時たまたま、友達がおばあちゃんの畑付きの家を紹介してくれて、時間も持て余していたので野菜づくりを始めたんです。最初はグッダグダな家庭菜園って感じだったんですけど、今年から師匠となる農家さんを紹介してもらい、地元の富山で本格的に農業に力を入れています。育てる課程を全部見せることで野菜の価値も上がるんじゃないかって思いから3年前からYouTubeも始めました。

鈴木紗理奈やTAKUYAとも共演 畑で奏でる「そうだよアホだよ」に込められた思い

――そして今再び、一時期封印していた「アホだな〜♪」のネタを畑から発信されていますよね。

パークマンサーそれはコロナの影響が大きかったですね。外出自粛で不安を抱える人達や子どもたちに向けてガス抜きになるようなことをしたいなって思って。今、ぺこぱさんの全肯定ネタや人を傷つけない笑いが流行ってますけど、僕のネタも誰かを蔑むようなネタではないんですよ。自己完結というか。たまに他人に向かって「〇〇はアホだよ」と使う人がいるんですけど違う違う、自分がアホだよって言ってるだけで誰かをアホだよとは言ってないんだよって。あとは、誰かに文句を言われたとしても「それがどうしたアホだよ♪」で終わるんですよね。議論にならない。だから、このご時世にぴったりなネタかなと思って発信し始めました。

――15年以上の時を経て、反響はいかがでしたか。

パークマンサー1日で4万人くらいフォロワーがつきました。TikTokっていうツールがあったのも大きいなと思っていて、15秒でひとネタできる絶妙な尺なので。このツールであれば面白くないって言われても流れていくなって思ったんですよ。でも想像以上の反響で、みんなが楽しんでくれてるなっていうのを感じたので、元々交友のあった鈴木紗理奈さんや元ジュディマリのTAKUYAさんともコラボしたりしています。
――今後、どのような存在になっていきたいですか。

パークマンサーおもろいおっさんかな。やりたいことやってたら多分そうなっていくのかなとも思います。稼いだ時もありましたけど、僕はミニマムな生活でいいかなって。トップもどん底も分かっちゃったから、本当に暑さ寒ささえ凌げれば生きられるんですよ。野菜育てていたら食べるのにも困らないですし。そのバックボーン持ってる人って、やっぱり強いとコロナ禍で改めて感じて。今みんなどうやって生きていけばいい?みたいなことを不安に思ってる人もいると思います。農業はサスティナブルだとか難しい話にも行きがちですけど、ただただ何も考えず、人間の原点に立ち返って土を見て、野菜に触れてほしい。そういう思いもあって、動画の撮影は畑で行っています。そうやって、少しでも誰かの元気になれたらうれしいですし、いくつになっても「そうだよアホだよ♪」って笑っていたいですね。

(文=鈴木ゆかり)

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