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小芝風花、コメディエンヌの道で開花 若くして演技のふり幅広げる女優たち
相次ぎ地上波ゴールデンに出演、追い風を受ける実力派女優
さらに、今年4月期の『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)のヒロイン役では、サスペンスに留まらずコメディ、ラブストーリー、グルメドラマなど多様なジャンルにまたがる同作において、シリアスな演技とともにコメディエンヌとしてのコミカルな姿を惜しみなく披露。その存在感を際立たせた。
そうしたなか、今回は民放連続ドラマ初主演にしてオリジナル脚本のホラーコメディ『妖怪シェアハウス』に抜擢された。小芝は、気弱で言いたいことも口に出せず、空気ばかり読んでいる女の子・目黒澪を演じる。澪はルームシェアをしている妖怪たちに出会い、その自由で縛られない姿に感化され、やがてたくましく成長していく。
小芝がこれまでの出演作で示してきた演技力と、コメディエンヌとしてのはじけっぷり、とぼけ役における技量から、小芝ならではのポジティブオーラを溢れさせるコミカルな澪役の好演への期待が高まる。SNSでは「笑顔に癒やされながら、笑わせてもらえそう!」「キラキラ笑顔の座長のドラマたのしみすぎる!!」など早くも盛り上がりをみせており、放送後の反響も期待できそうだ。
平均から抜け出せない“優等生”タイプだった下積み期
メジャーシーンでの華々しいデビューだったが、映画は興収5億円に届かず、話題性のわりに不振に終わる。その後も、数多くのドラマや映画に出演するものの、優等生的なキャラクターゆえ飛び抜けた存在感は示せず、厳しい競争にさらされる若手女優のなかで、トップグループ入りにまでは至っていなかった。
本人は、根っからの努力家のうえ、朗らかで人当たりも良く、メディアやスタッフなど関係者の好感度は高い。しかし、女優として与えられる役は真面目なキャラクターが多く、19歳の頃に生徒役ではなく先生役で起用されたこともあった。デビュー後、早くから出演作品は途切れることなく続いていたのだが、ストーリー上は目につく役柄が少なく、あまり印象に残らない結果になりがちだった。
個性豊かな才能があふれる芸能界では、ルックスやスタイル、演技、トーク力といったスペックの平均点よりも、とびぬけたなにかが重要。平均点は高いが突出していない優等生タイプの小芝は、清楚な佇まいや愛らしいルックス、明るく元気なかわいらしさを持ち合わせながら、いまひとつブレイクへの波に乗れなかったようだ。