ORICON NEWS
叔母の行動に驚き…イラストレーターが海外で体験した人種差別、その根本にあるものとは?
男性客にコーヒーをぶっかけ…「叔母は価値観が多様であることを教えてくれた人」
叔母と私と、人種差別の話 pic.twitter.com/XhqdjhHoYb
? 尾添 (@ozoekkk) June 25, 2020
尾添さんはその男性客がなんと言っていたか、当時はよく分からなかったが、南欧在住歴30年の叔母は「少しテーブルから離れてて」と尾添さんに指示。「聞こえてんだよ!」と、コーヒーを男性客たちへとぶちまけたのだという。
まさかアジア人が現地の言葉を理解していると思ってもいなかった男性客は「ごめんなさい」「人が見ている、許してくれ」と謝罪。尾添さんは「差別発言をした男性客を他の客が笑いながらスマホで撮影している光景を、今でも鮮明に思い出せる」と当時を振り返る。
「漫画を読んだ人から『海外にいた時、同じようなことがあった』という反響が思ったよりも多かったですね。今でも似たことを言う人は、どこにでもいる。『残念だけど、よくあること』という叔母の言葉が頭をよぎります。その国の人々と少しでも違うところがあると、差別の対象になりやすい。そんな場面に出くわした時、一人ひとりがどう行動をするかで結果は変わってくるのだと思います」(尾添さん、以下同)
尾添さんの叔母は、日本から南欧に移住して30年以上暮らしている。外国語検定1級を持ち、通訳として働いてきたが、今回のような差別体験はたびたび起こるものだったという。漫画には“差別の根本にあるものは何か”、理路整然と語る叔母の印象深いセリフが。「生きるとは、社会や世界と繋がって支え合っていくこと。人種や性に関する差別は特に許しちゃいけない。個性を否定することだから。差別の根本にあるのは、孤独と未知の恐怖。(差別をする人は)現実に向き合いもせず、軽蔑したり怯えさせたりすることで、自分を守っているのだ」。
「叔母はイエスかノーがとてもはっきりしている、普段はとても落ち着いた方です。私に、価値観は多様であり、努力すれば変われると教えてくれた人でもあります」
「人間は色々な人と関わって、支えあって生きていく」
今日からできる毒親夜逃げ術 住民票閲覧制限と分籍編 pic.twitter.com/s9LggJV2p6
? 尾添 (@ozoekkk) March 20, 2020
「人間は色々な人と関わって、支えあって生きていきます。その中で得た心のつながりが人を生かすと思いますし、私もそのつながりに助けられてきました。家族や親は、子供の頃と大人になってからでは、存在感も立場もまるで違うので、人が個として生きるための絆の中のひとつだと思ってます。
創作活動として、オリジナルのイラストや、エッセイ漫画、親や配偶者から逃げるために必要な知識を漫画にして発信しています。これからも、今までの経験を生かして自分にしか描けないものを描いていきたいです!」
PROFILE/尾添
Twitter:@ozoekkk(外部サイト)
Instagram:ozoek12(外部サイト)
HP:https://doramapl.wixsite.com/gggpop(外部サイト)
Twitter:@ozoekkk(外部サイト)
Instagram:ozoek12(外部サイト)
HP:https://doramapl.wixsite.com/gggpop(外部サイト)