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工作の域を超えた『ダンボール自販機』が話題 “TVチャンピオン”王者の社長語る素材愛「飛沫防止にも」
ダンボールは、ものづくりには最適な材料「広く発信したい」
「構造をお見せしたかったというよりは、僕が“ベンダーさん(配達員)なりきりごっこ”をしたくて動画に出してもらったんですが(笑)、中身を多くの方に褒めていただいて、社員たちの工夫も報われたなと思っています」
そんな社長の言葉からも伺えるように、hacomoが制作・販売するダンボール工作キットは、子どもはもちろん大人もワクワクしてしまう遊び心に溢れたものばかり。2010年に同社を創業した岡村社長はもともとダンボールメーカーに勤めるかたわら、テレビ東京『TVチャンピオン』の「ダンボールアート王」などでも活躍。数々のデザイン賞にも輝いたダンボールクリエイターの第一人者でもある。
「国内で作られるダンボールの99%は包装用に使われています。しかもかさばって輸送コストもかかるため、ダンボール会社の主なお客さまは地元産業。“100キロ圏内の商売”と言われているんですね。だけどダンボールは耐久性や耐湿性にも優れている上に、切ったり折り曲げたりといった加工も簡単にできる、ものづくりには最適な材料でもあるんです。そんな日本のダンボールを使って、広く一般の方にも楽しんでもらえるものを作りたい、できれば海外にも発信したいと考えたのがhacomoの設立のきっかけでした」
hacomoの商品ラインナップは、手のひらサイズの動物や昆虫から、動かして遊べる家電やおもちゃ、実際に着られる鎧兜、本棚やちゃぶ台といった家具などなど約150種類。木馬や滑り台など、子どもが乗って遊べる遊具のダンボール工作キットもある。
「家具や遊具など特に耐久性や安全性が必要な商品は、特殊強化三層ダンボールという輸出に使われるダンボールを使っています。木馬は大人が乗っても大丈夫なほど頑丈なんですよ」