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工作の域を超えた『ダンボール自販機』が話題 “TVチャンピオン”王者の社長語る素材愛「飛沫防止にも」

 先日、お金を入れてボタンを押すと、ちゃんと缶ドリンクが出てくるという「実物大のダンボール自販機」の動画が、SNSに投稿され大きな反響を呼んだ。その精巧な作りに「ダンボール工作の域を超えている!」と驚きと絶賛の声が上がった。ダンボール工作キットの企画・販売を行うhacomo代表取締役社長の岡村剛一郎氏に、ダンボールにこだわる理由やアート&クラフト素材としての可能性について聞いた。

ダンボールは、ものづくりには最適な材料「広く発信したい」

 夏休みの宿題などで誰もが試したことのあるダンボール工作。近年はネット通販の増加でご家庭に入ってくるダンボールも増え、子どもたちにとってますます身近な工作素材となっている。そんなダンボールを使った遊び心溢れるものづくりを追求し、海外でも高く評価されているhacomo。先日投稿された「実物大のダンボール自販機」の動画には配達員がドリンクを補充する場面もあり、ダンボールと輪ゴムだけで精巧に作られた中の構造もバッチリ映っている。ちなみに配達員は“本物”ではなく、このダンボール自販機を制作した岡村社長だ。

「構造をお見せしたかったというよりは、僕が“ベンダーさん(配達員)なりきりごっこ”をしたくて動画に出してもらったんですが(笑)、中身を多くの方に褒めていただいて、社員たちの工夫も報われたなと思っています」

 そんな社長の言葉からも伺えるように、hacomoが制作・販売するダンボール工作キットは、子どもはもちろん大人もワクワクしてしまう遊び心に溢れたものばかり。2010年に同社を創業した岡村社長はもともとダンボールメーカーに勤めるかたわら、テレビ東京『TVチャンピオン』の「ダンボールアート王」などでも活躍。数々のデザイン賞にも輝いたダンボールクリエイターの第一人者でもある。

「国内で作られるダンボールの99%は包装用に使われています。しかもかさばって輸送コストもかかるため、ダンボール会社の主なお客さまは地元産業。“100キロ圏内の商売”と言われているんですね。だけどダンボールは耐久性や耐湿性にも優れている上に、切ったり折り曲げたりといった加工も簡単にできる、ものづくりには最適な材料でもあるんです。そんな日本のダンボールを使って、広く一般の方にも楽しんでもらえるものを作りたい、できれば海外にも発信したいと考えたのがhacomoの設立のきっかけでした」

 hacomoの商品ラインナップは、手のひらサイズの動物や昆虫から、動かして遊べる家電やおもちゃ、実際に着られる鎧兜、本棚やちゃぶ台といった家具などなど約150種類。木馬や滑り台など、子どもが乗って遊べる遊具のダンボール工作キットもある。

「家具や遊具など特に耐久性や安全性が必要な商品は、特殊強化三層ダンボールという輸出に使われるダンボールを使っています。木馬は大人が乗っても大丈夫なほど頑丈なんですよ」

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