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【乃木坂46編】ファンが使っているあの言葉の意味は? “沼落ち寸前のあなたに贈る”アイドル用語辞典

基本用語

公式ライバル

乃木坂46のメンバー募集チラシ(左)、AKB48のライブイベントに登場した乃木坂46伝説の初ステージ(右・2012年撮影)

乃木坂46のメンバー募集チラシ(左)、AKB48のライブイベントに登場した乃木坂46伝説の初ステージ(右・2012年撮影)

2011年6月末、当時人気絶頂だった「AKB48の公式ライバル」としてメンバー募集を開始した乃木坂46。AKB48と同じく秋元康氏が総合プロデュースし、グループ名の「乃木坂」は、最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」に由来。「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」(秋元氏)から命名された。初ステージは12年1月19日の『AKB48リクエストアワーセットリストベスト100』。告知なしで登場してデビュー曲『ぐるぐるカーテン』(12年2月発売)を披露し、センターの生駒里奈は泣きそうになりながら「私たちには超えなければならない目標があります。その目標とは……AKB48です」「全力以上に努力して、いつか本当のライバルと言っていただけるように頑張ります」とAKB48ファンに向けて決意を語った。

選抜

全シングル選抜は(左から)松村沙友理、白石麻衣、高山一実の3人※記事初出時誤りがありました。お詫びして訂正いたします

全シングル選抜は(左から)松村沙友理、白石麻衣、高山一実の3人※記事初出時誤りがありました。お詫びして訂正いたします

乃木坂46ではAKB48グループと同様、シングルリリースごとに表題曲を歌う選抜メンバーが決められる。選抜発表はレギュラー冠番組『乃木坂工事中』(以前は『乃木坂って、どこ?』)内が恒例。立ち位置も同時に発表される。

アンダー

アンダーメンバーによる『アンダー』MVでは選抜メンバー発表の舞台裏も

各シングルで選抜に入らなかったメンバーのこと。AKB48で使用されている「アンダー」とは意味合いが異なる。シングルのカップリングにはアンダーで歌う新曲が収録され、隠れた人気曲も多いが、25枚目シングル『しあわせの保護色』(2020年3月発売)ではアンダー曲がなかった。アンダーメンバーのみによる単独ライブ(「アンダラ」の項参照)も開催されている。

キャプテン

初代キャプテン・桜井玲香(左)、2代目キャプテン・秋元真夏

初代キャプテン・桜井玲香(左)、2代目キャプテン・秋元真夏

初代キャプテンは桜井玲香。2012年2月放送の『乃木坂って、どこ?』で暫定キャプテンとなり、そのまま6月に正式に就任した。歌やダンスのスキルが高い一方、ポンコツキャラでもあり、ライブのMCでも、噛んだり曲名を間違えたりするのはお約束だったが、それで空気が和んでいた。19年9月に卒業するにあたり、2代目キャプテンに指名されたのが秋元真夏。同年8月14日の京セラドーム大阪公演で、桜井からサプライズ発表された。

福神

最新シングル『しあわせの保護色』まで25作連続“福神”入りは白石麻衣ただ一人

最新シングル『しあわせの保護色』まで25作連続“福神”入りは白石麻衣ただ一人

各シングルの選抜のうち、フロントや2列目に立つメンバーを「福神(ふくじん)」と呼ぶ。初期はAKB48の人気上位メンバーが「神7(かみセブン)」と呼ばれていたこともあり「七福神」だったが、4枚目シングル『制服のマネキン』(2012年12月発売)以降は「八福神」や「十福神」など人数が変動。過去最多は20枚目シングル『シンクロニシティ』(18年4月発売)などの「十四福神」、最少は8枚目『気づいたら片想い』(14年4月発売)の「五福神」。加入間もない2期生の堀未央奈が初センターを務めた7枚目『バレッタ』(13年11月発売)では「八福神+1」と表記された。25枚目『しあわせの保護色』(20年3月発売)まで全シングルで福神を務めたのは、このシングルで卒業の白石麻衣のみ。

【まとめ】冠番組で育まれた乃木坂46文化

乃木坂46デビュー曲『ぐるぐるカーテン』

乃木坂46デビュー曲『ぐるぐるカーテン』

 乃木坂46はAKB48グループと違い常設劇場を持たない。一方、結成2ヶ月にしてテレビ東京系で冠番組『乃木坂って、どこ?』が始まり、この番組が劇場に代わる乃木坂46のプラットフォームになった。バナナマンの巧みなMCにより、まだ知名度がなかったメンバーたちの個性を引き出しつつ、一般視聴者が観ても楽しめるバラエティーとして成立。メンバーの持ちネタなどさまざまな用語も、バナナマンにいじられたり番組から発信されて広まったものが多い。

 『乃木どこ』は放送スタート時からテレビ東京系列の全国6局ネット。AKB48初の地上波冠番組『AKB1じ59ふん!』が結成2年後のスタートで関東ローカルだったのに比べれば、メディア環境は恵まれていた。加えて、48グループが各劇場を拠点に地域性を打ち出していたのに対し、乃木坂46はオーディションを各地で行い、地方出身メンバーが多い。最初から全国を視野に活動していたのが、用語からもうかがえる。

乃木坂46 『Sing Out!』乃木坂工事中Ver.

 また、AKB48が公立の女子校的な雰囲気を持つのに対して、乃木坂46は私立の女子校っぽいとよく言われるが、メンバー内でよく用語となる“軍団”が数多くできたのも女子校的なノリの現れ。自発的な仲良しグループが『乃木坂って、どこ?』『乃木坂工事中』を通じてファンにも知られてユニットとなったり、対抗するユニットができたり、企画を通じて発展したりと、やはり冠番組が大きな役割を果たしてきた。これからも固い絆で結ばれた“兄妹”で歴史を積み重ねてほしいし、それを見守り続けたい。
この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。(4月28日掲載
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。

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