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コロナ禍に苦しむエンタメ界救う? 「叩かれる覚悟」で臨んだ有料ライブ配信に光明

ceroによる有料ライブ配信の様子(写真:廣田達也)

ceroによる有料ライブ配信の様子(写真:廣田達也)

コロナ禍越え5Gがスタートしたら…未来に繋がるライブ配信の可能性

 これらの取り組みは、コロナ禍の影響で実施されたものではあるが、今後のエンタメ界にも大きな影響を及ぼしそうだ。大野さんは、「日本人は新しいものに馴れるのに時間がかかりがちですが、今回ライブ配信という新たな気づきを得たことで、大きく変わる」との予想をしている。「たとえば、今は端末が対応していなくても、5Gスタートにより、配信はライブの一つの手段として可能性を広げます。5Gを使った配信ならではのテクノロジーが生まれ、ユーザーは新しい価値を体験できるのではないでしょうか。会場に来ることが難しいお客さんも、気軽にライブ楽しめるようになると思います」(大野さん)。

 元々が電子チケットを扱う会社のため、アーティスト側がユーザーデータを知ることができ、双方向のコミュニケーションが生み出すものもある。カクバリズムの仲原さんもをそれを実感しており、「配信を見てくれた方が顧客となり、実際のライブにも還元できるのでは」と、今回の配信が未来に繋がることを願っている。

「今は助けを求めるとき」、エンタメの火を消さない取り組みを

 コロナの影響は、医療はもちろん、すべての生産活動に影響しており、生活必需品ではないエンタメは軽んじられる傾向にある。だが、そこで働き、生きる人々がいることも事実だ。だからこそ、アーティスト、プラットフォーム、会場などに関わる人たちは、それぞれが生き残りをかけて今できることを模索している。

「今はアーティストはもちろん、ライブハウスも苦しい。クラウドファンディングなどには二の足を踏むところもあるが、今は遠慮なく助けを求めるときだと思っています。私たちもライブハウスなどと協力し合ってクオリティの高いコンテンツを制作するなど、できることをやっていきたいですね」(仲原さん)

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