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【マネージャーインタビュー後編】神田伯山の妻語る、超毒舌キャラのマネジメント術「彼がストライカーだとしたら私はディフェンス」
外では人見知りだが家では饒舌だという伯山「黙っている時は大体エゴサーチ」
古舘理沙元々凄く人見知りで、外では逆にそれを喋ってごまかすタイプですね。お酒も飲まないですし、社交的ではないと思います。でも家ではずっと喋っていて、黙ってるなと思ったら、だいたいエゴサーチしていますね(笑)。他の娯楽にもあまり興味がないので、ずっと講談のことばかり考えていますよ。たまに落ち込んだりもしますが、立ち直りが早いタイプでもあって、講談で上手くいかないとテレビでどうやってネタにするか、テレビで上手くいかなければどうやってラジオでネタにするか、を考えてる。そういった面で、講談以外にも彼が評価される場所があることがセーフティネットになっています。
――ずっとそばで見られていて、神田伯山の魅力は何だと思いますか?
古舘理沙やっぱり本業でしっかり結果を出す人。講談でストレート剛速球160キロの球を投げることができるから、多少他のところで変な事を言ってても、みんなを納得させてしまう。「講談を世に広めたい」という遠い目標に球を投げていて、その軌道の途中にラジオやテレビがある。彼のふざけている部分に惹かれた人も彼を知っていくうちに、この人はもっと遠いところに投げているんだと気づいてくれる。どこまでこの球が飛んでいくのかをみんなが見たいと思ってくれて、彼の50歳や60歳、その先の未来を見たいという気持ちにさせてくれる。何かを変えようとしている彼の姿が、人を惹き付けるんだと思います。
――ご夫婦の関係ではありますが、仕事においても良きパートナーですね。
古舘理沙伯山も私も仕事が好きな人間同士で得意分野がそれぞれ違う。彼がストライカーだとしたら私はディフェンダーでゴールキーパーなんだと思います。結婚前、別々にやっていた時は、自分の能力や経験を活かし切れていないのが歯がゆかったんですよ。でも今は伯山と一緒にいて、自分の経験と能力を活かせる場がある。それは凄くありがたいですね。
(取材・文=山本圭介)