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メイク動画人気の“かじえり”が今思うこと…独立と激動の20代生きる「当時は苦痛でした」
コンプレックスをどうにかしたい一心で「メイクに助けを求めた」
【かじえり】自分のコンプレックスを認識したときですね。中学1年のときいじめというか、顔イジリが流行っていたんです。ナイーブなので気にしちゃって、それでどうにかしたいっていう意味でメイクに助けを求めたんです。だったら可愛くなって自分に自信を持てるようにしよう!と思ってメイクの研究を始めました。
――当時はどんなメイクだったのでしょうか。
【かじえり】『Ranzuki』とか『egg』とかバリバリのギャル雑誌がお手本。ナチュラルに変わるというよりははっきり変わりたくて、100均でつけまつげやアイシャドウ、アイラインを購入したりしましたね。お風呂に入る前に練習するだけで外にしていったりはしませんでしたが、両親に見せたら「全然可愛くないよ。なんでそんなことするの?」みたいな全否定で(笑)。たしかに今思うとアイラインとかガタガタでしたけどね。
――そこからメイクの仕事をしたいと思い始めたんですね。
【かじえり】メイクの仕事に携わりたいなと思ったのは14歳のとき。当時友達の間でプリクラが流行っていて、遊ぶってなるとプリクラを撮りに行くのが定番だったんです。その時にメイクをしているのが私だけで、プリクラで私だけやたら顔がはっきり映えてて(笑)。それで「メイクして欲しい」って言ってくれる友達にやってあげたらすごい喜んでくれてそれが嬉しくて。これは天職だなって思ったんですよね。
――かじえりさんは”真似メイク”で大きく注目されましたが、真似メイクを始めたきっかけとは?
【かじえり】ずばり「好きな人を振り向かせるため」です。当時デコログっていうブログが高校生の間でヒットしていて、そこに普段のメイクの詳細を載せていたんですけど、同じように真似メイクを載せはじめました。最初に真似したのが板野友美さんですごい反響があって。色々な芸能人の真似メイクをしましたけど、当時は完全に趣味の感覚でした。でもブログを参考にしてくれた方から「同じようにして彼をゲットできました」や「自分に自信が持てました」ってコメントがきて、こういうかたちで力になれるなら情報を発信していくメイクアップアーティストっていうのもアリだなと思ってその方向を目指したんです。
ざわちんと二大巨頭を張るもスランプに突入、メイクと距離を置いた2年間
【かじえり】はっきりいうと当時は苦痛でした。私はそれまで趣味程度で、似ている似ていないを強調したつもりはなかったんです。自分の顔をベースにして、少しでも可愛くなれれば嬉しいよねみたいなレベル。だけどざわちんがそっくりに仕上げることで、私へのハードルが上がっちゃうというか。そっくりを求められるようになって、「似てる・似ていない」だけを基準に判断されるようになったんですよ。だからTVや雑誌の取材でも「似てる」「そっくり」っていうワードが無いと扱ってもらえなかったり。自分のコンセプトとのギャップに苦しみました。
――どのようにそこから抜け出したのでしょうか。
【かじえり】その時期くらいからメイクがイヤになってしまって、2015〜2017年の2年間ぐらい一度メイクから離れたんです。完全にスランプ期でした。その間はブログで日常を綴ったりしていたのですが、マンネリになってきてしまって(笑)。そんな時に韓国のメイクアップアーティスト・PONYちゃんのYouTube動画を見て、「私がしたいのはコレだ!」って思ったんです。自分の顔ひとつで変身していく様子を伝えたいって。それで2017年にYouTubeに動画をアップし始めたんです。
――動画を制作する中でどんなことを大切にしていますか。
【かじえり】言っていることがブレないこと。「これもいいし、あれもいい」ってなると自分も視聴者さんも何がいいのかわからなくなってしまう、「このときはこう言っていたけど実際どっちなの?」ってならないように自分の考えや理論的な軸は一本決めておく。そのうえで例えば乾燥肌さんならこう脂性肌さんならこうとか、状況によって対応するようにしています。それで聞かれてもわからないことはわからないと伝えて、適当なことは言わない。
PROFILE/かじえり
YouTubeチャンネル「かじえりチャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCSC9rYQAZibeNTJ6K1N17wg(外部サイト)
Instagram:kajierimakeup(外部サイト)
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