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発表タイミングも多種多様、結婚報告から読み解く芸能人とファンの関係性
令和最初の電撃婚、すっぱ抜きからの今では珍しい王道・金屏風前で会見
その日の夜には東京・新宿のヒルトン東京「菊の間」にてツーショット会見というスムーズすぎる流れを見せ、あえて“オーソドックス”な形をとった理由についても山里は、「正式な形で、これからのふたりを応援していただきたくて」と堂々と回答した。その後は相方の山崎静代の乱入や、山里が出演する各番組へ「エピソード被りなし」でつなげるなど、ふたりの結婚発表は見事なエンターテイメントとして成立していたのである。
山里といえば、ひがみキャラやアングラ臭を『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)でさらけ出しながらも、リスナーたちを大切にする姿でも知られる。しかしラジオでこっそり報告…というわけではなく、いい意味でリスナーを裏切る王道の展開を見せたことで山里・蒼井の好感度はグッと上がった。
思い入れのある“ラジオ”でリトルトゥースに匂わせながら報告
若林は「オールナイトの前にお世話になった人には連絡しようと思ってたけど…」と何も報告されていなかった春日を唖然とさせながら、「“リトルトゥース”には最初に伝えたいなと思って…これからもリトルトゥースのみなさん、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」とあいさつし、リトルトゥース=オードリーファンへの“愛”をしっかりと伝えたのである。
飛躍のきっかけとなった『イッテQ!』で生報告
女芸人として番組で共演してきた森三中・大島美幸や、いとうあさこらは大号泣し「番組のご意見番」出川哲朗はバイク旅のロケ中に電話で祝福するなど、番組は大いに盛り上がり高視聴率を挙げたのである。狙い通りという“あざとさ”はなく、女優業に進出しているものの、やはりイモトといえば『イッテQ!』であり、自分を育てた同番組や共演者、スタッフ、そしてファンらのいわば“家族愛”も感じられるような内容となったのだ。
もちろん、結婚発表の形に正解・不正解があるわけではない。しかしこうしてみると、定番・王道路線のド派手発表にせよ、SNS&地味系発表にせよ、芸能人の結婚報告は伴侶のみならずファンに対する“愛”をも表現できる場といえるかもしれない。
今年、令和元年は各組の発表の“振り幅”が大きかっただけに、それぞれの芸能人が考える自身のスタンスも垣間見られ興味深いものがあった。芸能人の結婚発表の場とは、これまでの芸能活動で何を大切にしてきたのか、そして今後の芸能生活で何を大切にしていくのか…という彼らの“覚悟”を見せる場でもあるのではないだろうか。