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なぜこの瞬間?『もうじき溶けきるバブ』を粘土アートで、”日常の脇役”を題材にする理由

日常に埋もれた“ひとりぼっちの存在”に寄り添う心を大切に

――日々Twitterで作品を発信されていますが、うれしかった反響があれば教えてください。
しばたたかひろさん今でも覚えているのは、初めてこむぎねんど作品が広く拡散されたときのことです。『もうじき溶けきるバブ』に、4万リツイート、11万いいねを頂きました。私の作品を多くの方々に見て頂いている喜びと、鳴り止まない通知に胸が高鳴り、いつまでも寝付けなかった記憶があります。

――『もうじき溶けきるバブ』はなぜ作ろうと思ったのですか。
しばたたかひろさんなんとなく訪れたドラッグストアで入浴剤を見ていて思いついた作品です。「そういえば昔、バブに空いた穴に指を通して遊んだな。」という記憶がふと蘇り、急いで制作に取り掛かりました。

――お気に入りの作品を教えてください。
しばたたかひろさん『3分間耐えた粉末スープ』という作品です。カップラーメンのお揚げに、3分後もわずかに粉末状のまま生き残ったスープを表現しました。特別なメッセージ性などはありませんが、自分でも納得のいくリアルな造形が気に入っています。また、一瞬では理解できないが、しばらく観察するうちにじわじわと意味がわかってくる適度な難易度もお気に入りです。

――こむぎねんどの作品を通してどんなことを感じていただきたいですか。
しばたたかひろさん私は“ひとりぼっちの存在”にとても興味があります。よく例に出すのは怪獣の話です。怪獣は街を破壊するので嫌われていますね。怪獣をやっつけてくれるヒーローにはたくさんの味方がいますが、怪獣はいつもひとりぼっちで戦います。なぜわざわざ地球にきて戦うのか、その背景について考えてみることの大切さを幼少期から感じていました。

そんなひとりぼっちの存在にフィーチャーした作品群、それが『毎日こむぎねんど』なのだと思います。普段気にもされないひとりぼっちのモチーフをよく観察し、今まで気づかなかった形の面白さを発見したり、その状態になった経緯から素敵な物語を想像してみたり。是非、皆さんにも『毎日こむぎねんど』のようなモチーフ探しをして、その過程で養われる“寄り添う心”を大切にして欲しいです。
〇● しばたたかひろさんInformation ●〇
【書籍】
「毎日こむぎねんど ミニチュア作品集」(株式会社マール社)
著者:しばたたかひろ 価格:1,200円(税別)

【アニメーション上映】
東京学生映画祭
8月3日(土)〜4日(日) 会場:渋谷ユーロライブ
第41回ぴあフィルムフェスティバル
9月7日(土)〜21日(土) 会場:国立映画アーカイブ
イメージフォーラム・フェスティバル2019
[東京]9月14日(土)〜23日(月・祝)/[名古屋]11月8日(金)〜10日(日)

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