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Tik Tokフォロワー1位の13歳ひなたちゃん、“人気配信”支える親と自己プロデュース
両親も驚く人気ぶり、嬉しさの反面「出かけるときも気を抜けない感じ」
TikTokで人気者になったことで、学校や周りの人からの反響も大きかったようで、「いろんな人が応援してくれて、『TikTok、観てるよ!』とか『サインください!』などと声をかけてくださるので、すごくうれしいです」と素直に喜ぶ彼女。その反面、「街で声をかけてくださる方がいるので、ちょっと出かけるときでも、服装やメイクなどを気にするようになりました。気を抜けない感じです」と、人気者ゆえの苦労もチラリと覗かせる。
ちなみに、TikTokを始めたきっかけは、「家族が忙しく、家に一人でいることが多かったので、iPadをもらってTikTokの動画を観ていました。そのうちに面白そうだなと思い、自分で撮ってみたのが始まりです」とのこと。
ひなたちゃんのご両親も、「活躍してほしいとは思っていましたが、ここまで有名になるとは思っていませんでした」と驚きを隠せない様子だ。戸惑いつつも、撮影用の衣装をそろえたり、自宅に撮影スペースを用意するなど、愛する娘のサポートには余念がない。
13歳と思えぬこだわりで、自己プロデュース力を発揮
「TikTokを撮影するときは、お洋服やメイクや撮り方にはかなりこだわっているので、その辺が観ていて面白いのかなって思います。室内で撮るときはライトを両端から当てて、屋外で撮るときは太陽の光に当たるようにして撮影しています。スマホを置くときや、角度、背景にもこだわって。メイクや服装も気をつけています」
13歳とは思えぬ自己プロデュース力を発揮する彼女は今、「たくさんの人が私の動画を観てくれること、面白い曲に合わせて変顔やダンスをすることがすごく楽しいです」と、まさに”TikTokライフ”を満喫している様子。もちろん、「学校の勉強との両立は正直大変ですが、両方頑張っています! たまにお姉ちゃんに勉強を教えてもらっています」と、中学生らしく学業にもしっかり取り組んでいるという。
そんなひなたちゃんにご両親も、「ファンの方々がひなたを通じて幸せを感じてもらえることが、私たちの幸せでもあります。ひなたからの相談に応えて実行したことが、ファンの方々の喜びにつながったりするのは、相談役としてのやりがいになります」と、娘のTikTokを通して手応えを感じているようだ。
SNSの向こうは“見えない相手”、「危険から身を守るため」安全面での懸念も
一方、子どもが不特定多数の目に触れることで、安全面での懸念も出てくる。実際、「危険から身を守るために、周囲の13歳と同じように行動させられなくなることもある」そうで、親の苦労は絶えない。
子どもが有名になることへの心配も、「なるべく同世代と同じような価値観を」
「本人の持つ価値観が周囲とは違うものになってしまう不安があります。なるべく同世代と同じような価値観を持ってもらえるように、地元の友だちとも遊んだり、交流を深めてもらえるよう努めています」
子どもがSNSをやることへの不安や警戒はどこの親も同じ。さらに、有名になることで、子どもの健全な心の成長によくない影響をもたらすことも考えられる。ひなたちゃんのご両親のように、情操教育にも配慮することもまた親の務めだろう。
現在モデル事務所に所属し、「いろんな活動をしたいので、もっと有名になりたい。特にヘアアレンジやメイクを自分ですることが好きなので、何か役立てることができたらいいなぁと思います。いろんな経験を積んで、たくさんのことを発信できる人になりたいです」と話すひなたさん。憧れている有名人は、女優の永野芽郁だという。
そんなひなたちゃんに対してご両親は、フォローする大人としてしっかりと地に足をつけ、彼女の将来を思いながら長い目で見守ろうと考えている。
「人それぞれ人生の中で、花を咲かせる瞬間があると思いますが、ひなたは今まさにその瞬間を迎えていると思います。年を重ねてから迎える分には、いろいろな思いを馳せてその瞬間にぶつけることができると思いますが、彼女の場合、まだ人生経験を積む前にその瞬間を迎えてしまったことで、今自分が置かれている立場を大人のように理解できていないはずです。大人になったとき、もっとこうしておけばよかったと後悔することがきっとあると思います。その後悔を少しでも減らせるよう、われわれ大人がサポートしてあげたいと思っています」。
「彼女には、人を明るく笑顔にする力があると思っています。どんな立場になろうとも、周囲の人たちを笑顔にしてあげられる人であり続けてほしい」。そんな両親の願いと現実的なサポートが、ひなたちゃんのフォロワーNo.1という人気を支えているのだろう。
(文:水野幸則)