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「漫画にとって今が一番幸せな時代」ライバル誌『ジャンプ』『マガジン』コラボへの編集者の想い

 日本が誇る文化の一つ「漫画」。だが昨今は趣味の多様化などもあり、漫画雑誌やコミックスの発行部数は軒並み数字を減らしている。だが本当に“漫画を読む人”も激減しているのか──? そんな中、22日に『週刊少年ジャンプ』(集英社)と『週刊少年マガジン』(講談社)による共同プロジェクトの一環として、雑誌『少年ジャンマガ』特別記念号のビジュアルが公開された。2,264ページ、厚さは約13cm。見た目のインパクトも強烈な同誌を前に担当者へと取材を敢行、「これらの企画は漫画不況の危機から生まれたものか?」と尋ねると担当編集者は強く否定。そのわけは?

「平成最後の神コラボ」は、平成最強の“紙”コラボも作っちゃった!

 『少年ジャンマガ学園』は、『週刊少年ジャンプ』と『週刊少年マガジン』が若者世代に捧げる史上初の共同プロジェクトだ。エイプリルフールにその旨が両誌公式Twitterに更新され、ライバル同士のまさかの共演に「センスのあるエイプリルフール」などユーザーが沸いた。そんな中、4月8日に両誌を中心とした連載作品150タイトル以上を無料で読めるWebサイト『少年ジャンマガ学園』を同日から6月10日まで公開すると公式に発表。これにSNSは「ガチだったんだ」「神すぎるやん 無限に見れる」「平成最後の神コラボ」などと盛り上がり、Twitterのトレンドにも上った。

 現在の『少年ジャンマガ学園』の登録者数は55万人を超えた 。大ヒットだが、同企画を担当した『少年ジャンプ+』編集長の細野修平氏、『マガジンポケット』編集長の橋本脩氏はこの現象について「想定以上だった」とのこと。「かつてのジャンプ読者だけじゃなく、若者にバズったからこうなったのだと思う」(細野氏)「ポジティブな感想が多く、やはり漫画は愛されていると実感できた」(橋本氏)と感慨深く語る。

 また驚くべきは、特別記念号として2,264ページ、厚さは約13cmの神コラボ誌『少年ジャンマガ』特別記念号も制作したことだ。両誌に掲載中の漫画44作品の第1話を収録した
もので、『少年ジャンマガ学園』で展開している企画「読書感想文コンクール」、22日より実施されるクイズ企画「中間・期末テスト」の賞品として、計3名にプレゼントされる。同誌は、あまりの厚さに機械では製本ができず、すべて職人による手作業で製本されたとのこと。また本文には、マガジン・ジャンプと同様の3色の再生紙を使用しており、目次には、各作品初登場時に寄せられた作家からの貴重なコメントが掲載されている。

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