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全局を通じて唯一“枠”として語れる『日9』ドラマ ブランド確立した日曜劇場の軌跡

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    日曜劇場『集団左遷!!』で主演を務める 福山雅治

 4月21日からスタートするTBS「日曜劇場」の新ドラマ『集団左遷!!』。各ニュースでは「4月改編にTBSが本気を出した」「攻勢をかけてきた」などと概ね好評を得ており、オリコンが発行する『コンフィデンス』の期待度調査でも5位と上々。福山雅治と香川照之は『龍馬伝』以来9年ぶりの共演。銀行の大逆転モノ…と話題性も豊富であり、SNSでは「日曜劇場らしい」など期待感も高い。果たして、その「日9」枠“らしさ”とは何か? 現状、唯一と言っていいほど、「枠としての信頼」を勝ち得ている同枠。ブランドを確立するためにどのような施策、または奇策を立ててきたのか? 過去の作品を振り返りつつ検証してみたい。

トレンディドラマ枠からイチ抜け 大人の鑑賞に耐えうる新たな「BIZ」モノの誕生

 「日曜劇場」といえば、「大人の鑑賞に耐え得る上質なドラマ」のイメージが定着している。同枠の歴史は意外に長く、放送開始は1956年。単発ドラマ枠だったが1993年、山田太一脚本、小林薫主演の『丘の上の向日葵』から連続ドラマ枠に。以降、故・萩原健一さん、田村正和、山口智子、緒形直人、陣内孝則、石田純一、唐沢寿明、東山紀之、小泉今日子らがキャスティングされ、いわゆる「トレンディドラマ」的な作品が多く放送されていた。

 「その代表格といえばやはり、木村拓哉さん」と話すのはメディア研究家の衣輪晋一氏。歴代高視聴率のドラマを並べても、『ビューティフルライフ』(2000年、平均32.3%、最高41.3%)、『GOOD LUCK!!』(2003年、平均30.6%、最高37.6%)、『華麗なる一族』(2007年、平均24.4% 最高30.4%)と上位を占める。「だが裏の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)も数字を取っており、00年代中盤は“日曜寝る前は笑えるものがいいのか”“迷走し始めている”との声が業界に挙がっていました」(同氏)

 そんな中、2009年に同枠で『官僚たちの夏』が放送。視聴率は振るわなかったが、辛酸をなめる→どん底に→這い上がる→裏切り→逆転の現在に続くフォーマットが確立された。演者は佐藤浩市、北大路欣也、堺雅人、高橋克実、高橋克典、船越英一郎ら。当時としては“渋い”配役だが力量は十分。佐藤は当時、制作発表で「昨今にはないドラマを作っていると実感。大人の鑑賞に堪え得る作品」とコメント。後付だが今思えば、キャスティングも含め同作が試金石だったように見える。

 『官僚たちの夏』に続き、同年10月は『JIN-仁-』。タイムスリップもので、社会人の恋愛ではなく仕事姿にスポットを当てる、これまでにないBIZモノだった。第5話では10月期ドラマ初となる視聴率20%超えを達成。最終話は瞬間最高視聴率29.8%を記録し、2009年全民放局の連続ドラマ視聴率最高。国内外で33の賞を受賞した。そして2013年、池井戸潤原作『半沢直樹』がドラマ史上に残る大ヒット。また同原作者による『下町ロケット』は2015年。「日曜劇場」をさらに盤石にしたといえる。

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