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(更新: ORICON NEWS

主婦向けCMに異変? 深田恭子に綾瀬はるか、独身の人気女優が続々“エプロン化”

  • 主婦向けCMでも引っ張りだこの深田恭子 (C)ORICON NewS inc.

    主婦向けCMでも引っ張りだこの深田恭子 (C)ORICON NewS inc.

 深田恭子や綾瀬はるから、当代きっての人気女優たちがCMで続々とキッチンに立ち、エプロン姿をお茶の間に披露している。対象商品は、食品や調味料、家庭用サービスなどであり、主なターゲットはやはり“主婦”。しかし、よく考えてみると深田も綾瀬も結婚はしていないし、子どももいない。主婦向けのCMといえば、これまで既婚女優の専売特許であったが、なぜ独身の深田や綾瀬がこのような主婦へ向けたCMに起用されるのだろうか。

なぜ深田や綾瀬が選ばれる? 独身ながら主婦向けのCMに出演

 深田恭子は、35歳の今なお水着写真集がヒットするなど、変わらず“かわいい”をウリにできる女優であり、CMにも多数出演している。最近では、ニチレイの『切れてる!サラダチキン』のCMでエプロン姿を披露、『アリナミンA』のCMでもキッチンで家事に疲れた女性を演じている。さらに、家計に直結する内容の東京ガスCMにも出演。化粧品や転職サービスのCMに出演する一方、主婦+エプロン姿もすっかり板についているようなのだ。

 また、綾瀬はるかもキッコーマンのCMでキッチンに立ち、なかでも『マンジョウ本みりん』の「二世代本みりん」篇では嫁と姑の二役で料理に興じるエプロン姿を披露した。姑役の割烹着姿は凛とした昭和のお母さんっぽく、嫁役のエプロン姿も「こんな嫁がいたらなぁ…」と思わせる“感じの良さ”なのである。

かつては既婚女優の専売特許、上戸や佐々木希も結婚後に参入

 かつて主婦向けのCMと言えば、既婚女優やママ女優の“専売特許”だった。実際、結婚後の上戸彩は、キッコーマン『濃いだし本つゆ』CMでお玉を持ったエプロン姿を披露するなど、“家庭”を思わせる内容が急増。杏(『ミツカン酢』)や木村文乃(『ヤマサ 絹しょうゆ』)、佐々木希(『タイガー魔法瓶』)など、すでにCM人気の高かった女優たちも、結婚を機に続々と主婦向けCMに参入した。杏はもともとNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』主演で料理姿が全国的に認知されていたし、上戸の快活な若奥様イメージもすんなりと主婦向けCMに溶け込んでいた。佐々木希は、これまでは化粧品やファッション系のイメージが強かったが、新たにエプロン姿やご飯を食べる様を披露し、逆に新鮮なイメージを視聴者に与えた。

 上戸らと深田や綾瀬との決定的な違いは、既婚か未婚か。結婚後に家庭や妻のイメージが定着し、出演するCMの幅が広がることはよくある。しかし深田や綾瀬の場合は、並行して“働く女性”や年齢を感じさせない美しさをアピールするCMに出演しつつ、まるで主婦のようにキッチンや食卓に立って、自然にエプロン姿を披露しているのである。これまで既婚女優の出演が当たり前だったエプロンCMに、未婚の深田や綾瀬が出演できること自体に、彼女たちの持つポテンシャリティーの高さがうかがえるのだ。

主婦層からの好感度は絶対、一方で意外に少ない有名ママタレCM

 キャスティングする側から考えれば、出演する女優は主婦層からの好感度が高いことが絶対的な条件だろう。主婦たちから親近感を持たれていることが重要であり、なおかつ“憧れの存在”といった訴求力のある人物が求められる。これが男性バージョンのCMであれば、“家事をする夫”として出演する西島秀俊や谷原章介らが代表的。良き家庭人のイメージを持ち、さらにイケメンであれば主婦層のウケも良くなるだろう。

 しかし女優となると、同性であるがゆえにより目は厳しくなる。ただでさえ独身であり、主婦と“同じ立場”ではない深田や綾瀬。彼女たちがどれだけのハードルを乗り越えて、主婦向けCMに起用されたかが伺えるというものだ。女優として、タレントとして、相当の実力を認められたことにもなる。

 この事例を見るとわかるとおり、主婦向けCMの出演者は、単に年齢や環境のみで選出されるものではないということだ。逆説的になるが、いわゆる“ママタレ”たちがどれだけ主婦として認知されていようとも、小倉優子を除けば意外なほどこれらCMに起用されていないことからも、証明されているように思える。

 さらに、CMターゲットである主婦の隣にいるであろう夫をも考慮すれば、「妻+エプロン」という、男にとって“ド定番の憧れ”を理想的に演じてくれる女性がより望ましい。となれば、既婚ではなくても(むしろ未婚のほうがいい?)、それらの条件を満たす深田や綾瀬を起用するのも十分にうなずけることである。

まさに勝ち組女優の条件、石原さとみや新垣結衣もいずれエプロン化?

 こうして見ると、男女から好感度の高い30代序盤の独身女優たちが、今後は続々とCMで“エプロン化”する流れも考えられる。代表格で言えば、石原さとみ(31歳)や新垣結衣(30歳)だ。彼女たちも、結婚という大きな転機を経ずとも、深田や綾瀬のようにCMの幅を広げ、支持層を拡大する可能性がおおいにありそうだ。また、北川景子や桐谷美玲などは、現在CMではそこまで“妻”のイメージを打ち出してはいないが、いずれエプロン化するのも時間の問題だと思われる。

 独身男女からの人気に加え、主婦(とその夫)からの支持の高さをも証明する“エプロンCM”。これらに出演することは、全方位で好感度の高い“勝ち組有名人”の証しであり、今後は女優としてのステータスにもなっていくのではないだろうか。

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