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『ホリプロスカウトキャラバン』初の“完全非公開”、実行委員長が語るその意図とは?

担当する深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみは、普通の“いち女性”として尊敬している

――これから角谷さんがグランプリを選んでいくことになりますが、どのようなところを重視していきたいですか?
角谷さん ジャンルもなくて、デビューの出口も決まっていないので「こういう子を見つけなくてはいけない」という指標はありません。何よりも「一緒に頑張ろう」と思える子を見つけたいと思っています。 もちろん、“ビジュアルがいい”とか、“歌がうまい”のような決め手はあると思いますが、 “直感”と言ってしまうととても曖昧になってしまうんですけど、この子の夢を一緒に叶えていきたいと思えることが一番かなと思います。

――今までも、『ホリプロタレントスカウトキャラバン』出身の女優さんを担当されてきましたが、マネージャーとしての経験はどのように生きますか?
角谷さん このオーディション出身の3人(深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみ)を今までに担当してきました。共通して言えるのは、普通の“いち女性”として尊敬しているということ。才能もあるなかで努力してちゃんと積み重ねてきた実力はもちろん、周りの人に対して誠実で、きちんと接している。それってすごいことだなと思っていて。決して女優として輝いているからと言うだけではなくて、周りからも尊敬されて好かれているのは、ちゃんと中身も人に愛される人だからだろうなって思います。才能のみでなく、そういう人間的な素質がある子を見つけられたらいいですね。

――非公開化のお話に戻りますが、大々的に密着のカメラが入る決選大会となると、そのような“素の部分”が出せない子もいますよね。失礼ながら“話題性”こそが目的なのかと思っていましたが…企画を出した角谷さんの思いがあってこその「完全非公開」なんですね。
角谷さん 私自身の思いもありますが、今年はオーディションに参加いただく女の子がなるべく緊張しないように、少しでも精神的な負担を減らせるように、と考えました。

「審査します」より、「来てもらえませんか?」

――では、今年のテーマ「好きになってもいいですか?」にはどのような思いが込められているのでしょうか。
角谷さん 実行委員のメンバー全員でサブタイトルの候補を出して、集まった中から3時間くらい考えました。まず、いろんな人生の選択肢があるなかで、「ホリプロに入りたい」と思ってきてもらうのはすごく貴重な事だと思うんです。そんなありがたいことのはずなのに「審査します」って言ってしまうのはなんか嫌だよねという話になりました。それで「来てもらえませんか?」というニュアンスを
出したいなと。

――「好きになってもいいですか?」はオーディションを受けた子に向けてのメッセージなんですね。
角谷さん そうなんです。石原さとみのビジュアルでポスターを制作したんですけど、石原さとみを通じて私たちからのメッセージになっています。デザインを考えているときも「好きになってもいいですか?」のフォントは私の手書きがいいんじゃないかという案が出たくらい、私たちからの手紙のような気持ちです。実際、書いてみたら「ちょっと違うね」と却下されたんですけどね(笑)。

――それも見てみたかったです(笑)。ただ、オーディションの一般的なイメージは、タレントの卵たちを選別していくような、ちょっと“上から”な印象って誰もがきっと持っていますよね。「来てもらえませんか?」という姿勢は新鮮です。
角谷さん どのオーディションもそうかなと思うんですが、“上から”の印象とは真逆で、主催者側からは、むしろ「お願いします。会いに来てください」という思いが強いと思います。それが一番伝わるんじゃないかという言葉を選びました。

推薦者にも賞金100万円! 休み時間に写真を撮って「これを送ろう!」って楽しんで

――ちなみに…今回、グランプリを取ると、推薦者の方にも賞金100万円。最高額のようですが、どんなきっかけであれ「会いに来てほしい」という意識の強さからでしょうか?
角谷さん そうです。一番間口を広げるにはどうすればいいのかを考えた結果です。これだけ他社でもたくさんオーディションがあって、さらに、自分でYouTubeに動画を上げて話題になればそれがテレビで取り上げられて有名になれる時代に「ホリプロのオーディションを受けに来てもらうにはどうすればいいだろう?」と考えました。それで最大限に間口を広げるとしたら、「他薦も大事だよね」と。やっぱり自分のことって下に評価しがちで、周りの目の方が「あの子はカワイイ」という気持ちが強かったりすると思うんです。そこで、周りの人も賞金でモチベーションを上げてもらって、オーディション自体をみんなが楽しんでくれればいいのかなと思いました。

――推薦される子は、周りに愛されている子でしょうし、プラス、自分に自信が無いのであれば、背中を押してくれる存在がいるのは大事ですよね。
角谷さん そうなんです。だから学校のクラスの中で「他薦100万円らしいよ! とりあえず応募してみようよ!」みたいなことでもいいなと。しかもLINEでも簡単に応募できるので、休み時間に写真を撮りあって「これを送ろう!」って楽しんでもらえたら嬉しいです。夏の楽しい経験になると思うので、気軽に応募してほしいですね。

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