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『5時に夢中!』を凌駕!? TOKYO MX『バラいろダンディ』プロデューサーが語る、ギリギリを攻める番組の秘訣

 マツコ・デラックスを輩出したTOKYO MXの看板番組『5時に夢中!』のネームバリューに追いつく勢いで話題性を高めている番組がある。強烈な個性のMCやコメンテーターが揃う同局の『バラいろダンディ』だ。タイプの異なる出演者が集結して様々な視点からもの申すスタイルは、生放送ならではのギリギリ感が楽しめる。どの視聴者にもフィットする“奥行き”が感じられるが、生放送でそれを叶えるのは出演者のとっさの“瞬発力”があってこそだろう。そんな同番組の裏側を総合演出・プロデューサーの中嶋雄介氏に聞いた。

当初、出演者は全員男性だった!? 『バラいろダンディ』誕生秘話

――『オトナの夜のワイドショー!バラいろダンディ』スタートの経緯を教えてください
中嶋雄介P 元々、TOKYO MX(以下、MX)の夜9時枠は『ザ・ゴールデンアワー』という生放送のワイドショーが帯で放送されていました。僕はそのとき『5時に夢中!』(同局)のディレクターだったのですが、2012年、夜9時枠の帯をリニューアルする時、声が掛かって…。当時、『5時に夢中!』がだんだん話題になっていっていたなか、「じゃあ男性版の『5時に夢中!』をやってみたらどうだろうか」と。そこでスタートしたのが同年10月にスタートした『ニッポン・ダンディ』でした。

――『ニッポン・ダンディ』はどのような番組だったのでしょう?
中嶋P 『5時に夢中!』が主婦目線でぶっちゃけトークを繰り広げる番組だったので、その男性版といった感じです。出演者も最初は全員男性。そこで男性目線で海外ニュースなども取り上げつつ、硬派なイメージで放送してきました。しかし、阿部哲子さんがMC、梅沢富美男さんや故・今井雅之さんがコメンテーターだった木曜の放送を見て、「どうもいい意味で違った方向へ向かっているぞ」と思い始めたのです。

――それはどのような?
中嶋P 一言でいえば、木曜のやり取りは他とは違う軽妙さと面白さがあったんです。そして、議論に女性が入ることで男性vs女性という構図が出来上がり、トークもスタジオもどんどん盛り上がっていくということが分かってきたのです。僕が見て感じるのは、女性と比べて男性って、意外と自虐ネタが出来づらいということ。ならば「男女混ぜこぜにした番組にしたらどうだろう」と考え、2014年4月、『オトナの夜のワイドショー!バラいろダンディ』がスタートしました。

――ちなみに『バラいろダンディ』のタイトルの意味は?
中嶋P ダンディって元々男性のイメージがありますよね。でも“骨太”な意味で女性でもダンディな生き方をする方はたくさんいる。そこで男女問わず、いくつになっても、“人生バラ色”にキラギラしたダンディな方に出演していただこうと考えました。

“何が起こるかわからない”生放送はYou Tubeなどに勝つ唯一のもの

――MXではほかにも『5時に夢中!』が話題で、マツコ・デラックスさん始め、コメンテーターの発言がインターネットニュースなどでよく取り上げられています。『5時に夢中!』と『バラいろダンディ』は、どう差別化されていますか?
中嶋P 『5時に夢中!』は基本的に、コメンテーターは2人なのでコンビプレーが重要視されます。ニュースを入り口に、2人の丁々発止が重用されるところではあるんですけど、『バラいろダンディ』は4人いて、席の並びが対面。ネタ的にも“議論”に向いたネタが多く選ばれています。

――つまり、より多くの意見が見られるよう作っている?
中嶋P 2人を4人にすることで、一つのものに対して、4目線の議論ができる。例えば野球界、サッカー界、俳優会、作家界と、それぞれの業界のプロフェッショナルの目線で切れるというのが、『バラいろダンディ』の売りかと思っています。

――他局のワイドショーでは見られないような過激な発言やコメントも多く見られます。
中嶋P 僕たちは、コメンテーターの方々に議論する場所とテーマを提供しているに過ぎないです。ですがご出演される方々は誰もが百戦錬磨の先鋭たちです。どこがギリギリのラインか把握されていて、人を傷つけること、差別すること、言っていいこと悪いこと、そのラインは守ってくださっている。僕たちもみなさんを信頼しているので「絶対にダメなこと以外は、基本的にすべてお話してください」とお願いしています。

――“すべて”?
中嶋P 例えば「こちらの番組の演出でこれやってください」といった時に、「どうしてもやりたくない」といったら「OKです。その代わり、それを番組でそのまま言っちゃってください」とお願いしたりしています。人間性や生き様など、その人自身をスタジオで表現していただきたいからです。
――例えば、5月30日(水)放送でゲスト出演したおおたわ史絵さんが「エロナースとエロ医師を見抜く方法」を紹介しようとしたとき、「私が言われた通りになんでもやると思うな!」といって、番組が用意したフリップそのものを無視した流れがありましたが…それも?
中嶋P ガチです(笑)。おおたわさんの医師の立場で紹介してほしかったのですが、「分かんないよ、見た目では」とおっしゃるので「じゃあ“分かんねーよこの野郎”とオンエアで言っちゃってください」と(笑)。それがあの結果です。「それは違うと思う」とか「興味ない」とか、一つの物事に人はそれぞれの思いを抱きます。否定的なものも一つの意見として“尊重する”。これが僕たちの取っている形です。

――とは言え生放送ですので、ハプニングもありますよね。
中嶋P ありますね。例えば、月曜〜木曜MCの蝶野正洋さんが、MCとしてレギュラーご出演一発目の2017年1月4日、プロレスの試合が長引いてしまい、出演に間に合わなかったということがありました(笑)。あと、MXの建物の周囲は緑がいっぱいの環境でやや暗いこともあって、明るいMXに向かって虫が集まってきて…(笑)。結果、スタジオに虫が飛んでいて、生放送中に出演者の方々が気づくという一幕も。

――そういった“リスク”も魅力では?
中嶋P 生放送の面白さはそこにこそ、あると思います。今はYou Tubeもありますし、テレビじゃなくても面白い映像はどこでも見られる。そんな中、生放送はそこに勝つ、唯一のものだと僕らは思っています。何が起こるかわからないっていうのが強味だと思うんです。そういったものを視聴者が期待してくださっているのではないかと思います。

ネットニュースでも話題! コメントの放送コードギリギリ感は番組を愛しているからこそ

――話を戻しまして『バラいろダンディ』を見て思うのは、そのテンポ感の良さ。内容がぎゅっと詰まってみなさんの瞬発力が発揮されている印象があります。
中嶋P 『バラいろダンディ』はワイドショーの形式をとっているトークショーなんです。だから、テンポ感は重視しています。ダラダラとやるより、「もうちょっと見たいかな」ぐらいのタイミングで、次に行く。また、見終わって「得した」と感じてもらえるよう、できるだけ多くの “情報”を紹介していこうという形でやっています。一方で、せっかくコメンテーターが4人いらっしゃるので、長く尺を取って喧々諤々やる部分も作っていこうと。短いものもあり、長いものもあり、それは番組内のメリハリです。テンポ良く見せた結果、ランキングの1位まで紹介できなくても、それはそれでいいか、という部分もあるにはあります。

――番組内でのコメンテーターの方々のコメントが毎日のようにネットニュースに上がっています。
中嶋P みなさん、ギリギリのラインでお話をしてくださいますので、ネットニュースに取り上げて頂くことが増えました。僕たちも他局では聞けない様なセンセーショナルな発言が飛び出しそうなネタを選ぶようにしています。出演者の方々も番組を愛してくださって「バラダンだから、ここまで言います!」という愛情からの発言で、とても感謝しています。ネットニュースは東京以外の方にも番組を知ってもらう良い機会なので、大変ありがたく思っています。

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