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田中律子、バス旅支えて3年超 徳光を愛すべきオヤジへと昇華させる”慈愛”

  • 自由すぎる徳光を支え、番組存続の要となっている田中律子。(C)ORICON NewS inc.

    自由すぎる徳光を支え、番組存続の要となっている田中律子。(C)ORICON NewS inc.

 この4月、レギュラー化から丸3年を迎えた『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)。徳光和夫による移動中の「居眠り」や食後の「お薬タイム」など、自由すぎる姿が定番だが、そんな“ゆるい”バス旅番組の存続の要になっているのは女優・田中律子だ。徳光のパートナー兼世話役という特異なポジションをこなし、ともすれば視聴者から呆れられかねない放送ギリギリの場面を「微笑ましい図」に昇華させる田中。日曜の午後に程よい“ゆる旅”を提供し続ける彼女の慈愛に迫る。

徳光の「居眠り」はもはや定番に バス旅番組でもダントツの “ゆるさ”

 同番組は、徳光和夫と田中律子に女性ゲスト1人を加えた3人が、路線バスを使った小旅行を楽しむ旅バラエティー。一行は気になったバス停で途中下車し、地元の人たちのオススメを聞きながら各名所、グルメスポットを訪問。寄り道しまくりの気ままな旅を満喫している。元々は2013年から2015年にかけて不定期で放映されていた番組だが2015年4月にレギュラー化。この4月でスタートから丸3年を迎えた。

 バス旅番組といえば、草分け的存在なのが太川陽介と蛭子能収の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京系)。ほか『ぶらぶらサタデー・タカトシ&温水の路線バスの旅』(フジテレビ系)なども放送されているが、これらに共通していえる特徴は“ゆるさ”。なかでも『路線バスで寄り道の旅』の“ゆるさ”はダントツ。徳光はほぼ毎回、移動中に「居眠り」してしまうほか、食後には「お薬タイム」が発動。番組のなかでも一般の人から「徳光さんがいつも居眠りしている番組でしょ、観ています」と笑われてしまう始末だ。

 徳光の、まるで仕事を放棄しているかのようなその場面は、普通のテレビ番組ならカットされるだろう場面。伊集院光も今年2月、自身のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)で同番組について、徳光のゆるさや自由奔放な言動ぶりを、徳光ならぬ“毒光”と表現し、「(裏側が)全部オンエアされている。“これスタッフはなぜ全部使う?”っていう番組」とその魅力(!?)を熱弁していた。

絶妙な距離感で徳光を支え、“微笑ましい映像”に仕立てる田中の手腕

 「伊集院さんが徳光さんを“毒光さん”と称している通り、徳光さんは観光地の有料のエスカレーターに『これにお金払うの? しかも高い』など、歯に衣着せぬ“毒”を吐きまくり(笑)。“居眠り”や“お薬タイム”はじめ、そんな“毒光”さんの“毒”を中和し、“微笑ましい図”にまで昇華させているのは田中律子さんの手腕ではないでしょうか」と分析するのはメディア研究家の衣輪晋一氏。

 もともと愛されキャラで人情深く、感動屋の徳光だが、昨今は毒を吐く姿もテレビでよく見せており、さらに悪びれるどころか“ここまでいえるオレってどう?”とドヤ顔をする可愛らしさも知られてきた。「同番組ではその徳光さんの“人間味”が大爆発。まさに“毒光”全開ですが、田中さんは“しょうがないなぁ”とばかりに、愛のあるいじりやツッコミで対応。ただ単にあしらうという形ではなく、徳光さんの飲むお薬までしっかり把握しているのです。徳光さんへの“慈愛”をも感じる田中さんの姿が気になる視聴者も多いようで、SNSでは“田中律子さんがヘルパーにしか見えない”などの声も上がっています」(衣輪氏)

 一方で同氏は、徳光と田中の関係を「お義父さんと息子の理想的な嫁というのがしっくりくる」と分析。「おそらく田中さんの、徳光さんへの距離の置き方が絶妙なのでしょう。これは『王様のブランチ』(TBS系)の女性初代MCなどで培った“適応力”からも来ていると考えられ、“毒”を中和できているのは、田中さんならではの健康美や明るさによるもの」と話す。

時流とニーズを捉えるしなやかさ 年齢を重ねたがゆえの余裕

 そんな田中の姿から「学ぶことがある」と同氏。12歳でモデルとしてデビューした田中は、その後アイドル歌手に。1989年、連続ドラマ『愛しあってるかい!』(フジテレビ系)の出演をきっかけに活動の中心が女優業となり、『王様のブランチ』のMCなどバラエティでも活躍。1997年に結婚を発表し、翌年、母となった。産後すぐに復帰し、子育てと仕事を両立させながら、ヨガインストラクターの資格を取得。現在は日本サップヨガ協会会長、沖縄デトックス協会会長を務めている。

 モデルから歌手、女優、番組MC、母、そして実業家…。年齢とともに立ち位置を変えながら芸能界を生き抜き、いまだ快活で活動的な面を見せ続けられるのは、なかなかに稀なこと。そこには “やりたいことをやればいいいじゃない”“歳を取って周囲からの自分の印象が変わったっていいじゃない”“40代には40代の生き方があるじゃない”という、その時代、年齢ごとに変化できるしなやかな考え方にあるのではないだろうか。

「昨今は、石田ゆり子さんや森高千里さんをはじめ、若作りではない年相応の等身大の美しさを見せる女性タレントに男性からも注目が集まっています。田中さんから感じられる“慈愛”は、まさに年令を重ねたが故。現代女性ならではの“優しく、ときに厳しく、そして自立した女性像”が田中さんから透けて見えるのです」(衣輪氏)

 バス旅で見せる庶民派・世話役のイメージに対し、私生活ではヘルシーライフを楽しむアクティブな現代女性。そんな田中の魅力が、世間の“毒”をどんどん中和していく姿を今後も見守りたい。

(文/中野ナガ)

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