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羽生結弦出演でも話題、文化放送による“声優だらけ”のラジオ 振り切った編成の意図とは?
平昌五輪でのインタビューが話題に! 他と異なる選手の反応に評判も上々
この企画に文化放送の広報担当者は「羽生選手・宇野選手のインタビューシーンが放送された時間帯はかなり反響があり、聴き逃した番組をオンエア後に聴くことができるラジコの『タイムフリー』での放送後1週間の再生回数は、前の週の10倍を記録しました」と説明。通常の10倍もの再生数を叩き出すほどの大反響を巻き起こした。
90年代からすでに始動 声優ラジオ番組の数は近年急増
2001年8月からラジオ界ではTBSラジオがトップに君臨。各局、王者打倒に向かい策を打ち出しているが、文化放送はいち早く“声優ラジオ”に目を付けて、独自の路線を打ち出し、固定のリスナーを確保してきたのだ。現代ではWEB動画やSNSでのライブ配信などもあり、テレビ以外の娯楽を楽しむ傾向が強いため、ラジオも目的をもって聴取するリスナーが増えているはず。
打倒TBSラジオ!「声優ラジオ=文化放送」の確立した文化放送の次なる一手は?
その点について前述の片寄氏は「『声優ラジオ=文化放送』というイメージはターゲットにはしっかりと確立していると考えます。今後はさらにそのブランドイメージをキープしつつ、ターゲット上下の世代にもしっかりと浸透していくような展開に取り組んでいきたいと考えます。またA&Gリスナーは新たなテクノロジーへのキャッチアップも早いので、常に新しいプラットホーム作りや、コンテンツの開発に歩みを進めていきたいです」とハードとソフトの両面から今後もアニメ路線を拡大していくことを力説した。
『ラジコ』の普及もあり、タイムフリーで聴取できるなど、新しい楽しさを見出されているラジオ。その中でもいち早く若者の間で人気のアニメ、ゲームの流行を取り入れる冒険に挑み、成功を収めている文化放送による次なる一手に注目したい。
(文/藤ノ宮士郎)