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ORICON NEWS
独立から4年の赤西仁の今、世界進出を視野に「気づいたら365日仕事」
独立してからの4年間、日本のみならずアジア圏で実績を積む
そんなタイミングでリリースされる通算7枚目のフルアルバム『Blessed』。2017年5月5日、6日の2日間にわたって東京・国立代々木第一体育館で開催された『JIN AKANISHI LIVE 2017 in YOYOGI〜Resume〜』で初披露され、ファンの間でも反響が大きかった新曲「Fill Me Up」「Yesterday」含む全10曲が収録されている。ジャスティン・ビーバー、リアーナ、ブルーノ・マーズ等でも有名なプロデューサーチーム、ステレオタイプスが先述の2曲を提供したほか、それ以外の外部クリエイターも多数参加。もちろん、赤西自身の作詞・作曲のナンバーも多数収録されている。
会社の仕組み、お金のこと…「今まで見えなかった部分が見えるようになった」
独立してからの4年間、そこで得た経験は赤西にとってかけがえのないものになった。
「若い頃から雇っていただく方の立場だったので、会社の仕組みだったり、今まで見えなかった部分が見えるようになったことは勉強になりました。ただ、独立してよかったと感じるのは、それこそお金のことも含めて、ゼロから作品づくりに関われるところです。可能な限り自分たちだけでできますし、キチンと自分が作ろうとしているところにお金をかけられる。たまに(お金を)かけすぎて怒られますが(笑)」
「ファンの方の声は大事」、絆があるからこそ冒険ができる
今回のアルバム『Blessed』のタイトルには、「楽しく音楽をできる喜びと感謝の気持ち」という意味がこめられている。喜びを分かち合いたい人、感謝したい人は?と聞くと「ファンの皆さん」だという。
「ファンの方の声は大事です。ライブ会場で直接コミュニケーションをとることも多いですが、厳しいことや文句を言われたりした時は真摯に受け止めます。ただあまりにショッキングなことを言われたら、反論します」
ファンとの特別な絆があるからこそ、いろんな冒険ができる。2016年、山田孝之とのユニット「JINTAKA」を突如結成し、デビュー曲発表〜解散ライブを行ったのもその一例だろう。仲間や自分のファンを楽しませることが好きなのだ。作品を楽しんでもらうために、毎回アートワークに凝るのも特徴である。『Me』の時は、専用のアプリをダウンロードし、スマホをジャケットにかざすと動画が絵本のように飛び出してくる…という、VRを活用したものだった。同じように今回、『Blessed』のファンクラブ限定盤にはVRで撮影した映像が楽しめるキットが付属している。「なるべく面白いと思ったものは、自分の作品に取り入れていきたいです」。最近はVRのほかにAIスピーカーなどが注目されているが、「最新のデジタルガジェットに関心はあります。AIスピーカーも今度試してみたいです」という。
楽しく忙しい毎日、「気づいたら“365日仕事してんじゃん?”」
最近は忙しすぎてあまり遊びに行けていないというクラブの現場感や日々チェックしている海外の音楽・映画・ドラマなど、彼が表現したいのは世界中の人が楽しめるポップミュージックの世界であり、そのために必要なものは何なのか感覚的にわかっている。
「メジャーレーベルのグローバルなネットワークから刺激を受け、自分の音楽のレベルを上げていき、日本だけではなく、海外にももっと発信していければと思っています」
ユニバーサルミュージックとの業務提携にあたって赤西が寄せたコメントにもあるように、彼の音楽が今後どのように広がっていくのか注目していきたい。
(文:上野拓朗)
※アルバム名『Blessed』の正式表記は2つ目のeにアキュート・アクセント。
※ツアー名『〜Resume〜』の正式表記は2つのeにアキュート・アクセント。