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レイヤーの到達点『造形レイヤー』とは? 特撮ヒーローや映画の衣装制作で職人技を発揮
人気ゲーム『FGO』マシュの武器を制作した、“駆け出し”造形レイヤー・ツカスさん (C)oricon ME inc.
造形レイヤーが作成した“憧れの”アイテム
本イベントで自慢のアイテムを展示していたレイヤー・ツカスさんによると、「レイヤーは、最初は市販の衣装を着ますが、キャラへの愛着からより“リアル”な衣装を自作するようになることが多い」とのこと。そうした自作の衣装を作る人たちの中で、造形で生計を立てられるような人たちのことを『造形レイヤー』と呼ぶのだそうだ。
『コスプレドッグ』では、人気“造形レイヤー”が、池ハロに参加したレイヤーの衣装修理を行った
レイヤーの趣味が高じて、憧れのキャラたちの公式衣装を制作できる。そんな、レイヤーたちにとって夢のような舞台が造形レイヤーの最高位にはある。一方で、ツカスさんが“憧れの存在”と呼んでいたベテラン造形レイヤーの山葵さんによれば「どんな職種もそうですが、趣味を仕事にするのは大変な面もある」とのこと。コスプレ衣装など、娯楽にお金をかけるのは、日々の生活の中での優先順位は下。造形レイヤー1本で生活していくことの大変さを強調していた。
「レイヤーがメディアにも取り上げられるようになり、世界的に見ても市民権を持ちつつある。そのカテゴリーの中に、『造形レイヤー』と呼ばれる職人がいることを知ってもらえれば嬉しいですね」(山葵さん)