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(更新: ORICON NEWS

音楽もアニメも…活動はすべてスマホ上! プロジェクト完結にnowiseeが心境を語る!!

「海外からの反応もかなり」、ボカロ、ロック、J-POPファンからも好評

――ジャンルを超えた音楽性も、幅広いユーザーに訴求できた理由だと思います。
Minimum Root 自分で言うのもなんですが、古くならない音楽だと思います。時代性に合わせたサウンド感でもないし、いろいろな要素が含まれているので。
Strange Octave ファンの方のTwitterを見ていると、いろいろなジャンルから来てくれているんです。ボカロ好きの人、ロック好きの人もいるし、普段はアニソンやJ-POPを聴いている人も反応してくれていました。
Minimum Root 海外のリスナーからの反応もかなりあって、ロシアのファンが曲をカバーしてくれたこともあった。ただ、個人的にはnowiseeの音楽はロックだと思っているんです。ポップなサウンドを取り入れていても、歌詞に明確な主張がある限りロックだと思うので。

――アプリを利用したり、様々なメディアを駆使したり、活動のスタイルはきわめて現代的ですが、軸にあるのはメンバーの強い思いである、と。そういう意味では確かにロックバンドですね。
Minimum Root そうですね。制作していても“ウネリ”があるんです。Octaveの歌詞に触発されてMVが変化することもあったし、出来上がった映像を観ることで「なるほど、こういう方向なのか」と、サウンド面でも焦点が定まることがありました。

LINE LIVE最終回で実感、「ここで終わるんだな」

――アルバム『reALIVE』でプロジェクトは完結したわけですが、活動を振り返ってみて、今どんなことを感じていますか?
Minimum Root 『掌の戦争』が前期の1曲目から12曲までの集大成、『reALIVE』が後期の13曲目から25曲目までの集大成なんですが、その時点ではまだ終わった感じがしていなくて。
Strange Octave 「ここで終わるんだな」と実感したのは、影だけのライブ(ライブシルエット)を定期的に配信していたLINE LIVEの最終回です。視聴してくれた方から「本当に終わるんですね。今までありがとうごいざいました」というようなコメントがたくさん来て、「さようならを言われてる」と感じて。やっぱり最終的にグッと来たのは、リスナーの方からの反応ですね。
Minimum Root この2年間は本当に大変だったし、特に最後の1ヶ月は相当きつかったんですけど、LINE LIVEのときに初めて「もっと吐きだせることがあったんじゃないか」と思いました。

――リスナーと一緒に作ってきた活動という側面もありますからね。“毎月8が付く日に何かが起きる”という仕掛けもファンの一体感を生み出す要因だったでしょう。
Minimum Root そうですね。学生のとき、月曜になると通学途中で『週刊少年ジャンプ』を買っていたんです。それだけで月曜が嬉しかったし、友だちと「読んだ?」って話をするのが楽しくて。生きる糧にはならなくても、ちょっとした息抜きにはなるじゃないですか。nowiseeがそういうものになっていたとしたら嬉しいですね。
Strange Octave 私たちもだんだん日付や曜日の感覚がなくなってきて、“8が付く日”を中心に動くようになっていました。Twitterでリスナーさんが「明日は8月付く日だ」と書いているのを見て、「やばい!」って思ったり(笑)。

――nowiseeの活動継続を望む声も多いですが、現時点でお2人はどう感じていますか?
Minimum Root やりたくないと言うとウソになりますが、「これを伝えたい」という確信や明確なテーマがないとやれないと思います。バンドは運命共同体だし、全員が「どうしてもこれをやりたい」という雰囲気にならないと、パワーも出ない。nowiseeは商業的なプロジェクトに見えるかもしれないけど、全員に溢れんばかりの気持ちがあったから成り立っていたんです。それがないと、純度の高い作品は作れないですから。
Strange Octave ファンのみなさんのなかに「nowiseeのボーカルの声、今後、名前を変えて歌ったとしても絶対に気付く自信がある」と言ってくれてる人がいて。そう思ってもらえたことは、歌い手としても自信になりました。
(文:森朋之)

2nd ALBUM「reALIVE」全曲ダイジェスト

nowiseeとは?
(イラスト左から)Add Fat(G)、Turtle 7th(Pf)、Strange Octave(Vo)、Minimum Root(G)、残酷 tone(Artwork)、Chotto Unison(B)。永遠に正体を明かさない6 人組クリエーターユニット。音楽を中心に映像、ノベル、コミックが一体となったクロスコンテンツ『nowisee』を制作。個々に携わってきたCD の売上枚数は1,500 万枚を超える実績を持つ。2015 年8 月8 日8 時8 分8 秒、インターネットに最初の作品を公開し拡散が始まり、同年10 月8 日からはスマートフォンアプリを1 つの作品集と定めた世界で初めての「アプリアルバム」をApp Store とGoogle Play でから配信。以降、全てのコンテンツをこのアプリから発信してきた。アプリのダウンロード数は55,000 を突破、App Store エンタメランキングでは最高5 位にランクイン。
【公式サイト】(外部サイト)

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