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石原さとみ、大人気女優に意外な悩み?「ここから脱出できたら成長できる気がする」

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 石原さとみが、映画『忍びの国』(公開中)に出演。大野智が演じる伊賀最強の忍び・無門の妻であるお国を演じている。劇中でもその美しさもさることながら、凛として強く、さらにある種の母性すら感じさせる石原。30代になり、女優として新たな開花のときを迎えた彼女に、現在の自分、そして未来の展望までを聞いた。

成長させたい、変えたい…それはまぎれもないお国の母性

――難攻不落の忍者集団と織田軍の戦いを描いた映画『忍びの国』。無敵の忍者と称される主人公・無門(大野智)の妻・お国を演じた感想は?
石原さとみ この映画は、孤独に生きてきて、人を人とも思わなかった無門が、どう変化して成長していくかがみどころだと思います。お国と夫婦になったことによって、無門が命の大切さや、愛する人を失う怖さを知っていく。彼に人生が変わるきっかけを与えられたお国はステキだなと思っていて。それに私自身、そういう役を演じられる年齢になってきたんだなとも、思いました。

――30歳になったからこそ、演じられた?
石原さとみ そうですね。今は、いろんなことが俯瞰で見られるようになり、人間の甘さや弱さ、本当の強さの意味がわかってきたので、その上でお国という役が理解できました。お国は武家の娘として育ち、人間としてちゃんと満ちている。だから、他の世界を知らないままに生きて人間として欠けている部分の多い無門を見て、与えたい、成長させたい、変えたいと思うんです。絶対的な愛と成長、生きるための厳しさみたいなものを教えたい。それは、まぎれもないお国の母性ですよね。

――お国は凛とした美しさを放ち、その表情は、時に厳しく、時に菩薩のように慈愛に満ちていました。
石原さとみ まったく無理せずに、すっとお国になっていた気がします。それは、打ち合わせの段階で、疑問に思ったことは中村監督と話し合って、しっかり理解した上で演じられたからだと思います。現場での演出は、視線をもう少し強くするとか、柔らかくするといった微調整だけでした。

時代劇メイクを勉強できたのがすごく嬉しかった

――衣装デザイナーの黒澤和子さん(故・黒澤明監督の長女)が手がけた、華麗な着物姿にも見惚れました。
石原さとみ 衣装に関しても、事前にお話できたのはよかったです。今回は、周りが忍者や武将ばかりなので画面が黒いんです。だからお国だけは明るくしたかった。わかりやすい色や大きな柄よりも、小さな柄のほうが落ち着いて見えるんじゃないか、とか。髪の毛も、最初に監督から提案されたのは“あんみつ姫”みたいなスタイルで(笑)。だから、自分で当時の髪型を検索して、カツラを担当してくださった結髪さんと綿密に相談をして決めていったんです。

――その他に出したアイディアは?
石原さとみ 時代劇メイクを勉強できたのがすごく嬉しかったですね。今回は、自分でメイクをさせていただいたんですよ。よりナチュラルで美しく見えるように研究しつくました。見た目重視の役柄でなければいいんですけど、この作品では無門がお国に“一目惚れする”ところから始まるので。そこに説得力がないといけないから、外見の役作りにもかなり気をつかいました。

今はすごく悩んでいる時期、ここから脱出できたら成長できる気がする

――さすが、『女性が選ぶ“なりたい顔”ランキング』(ORICON NEWS)1位の石原さとみさん! ピッタリの役柄でしたし、熱心な研究あってこそですね。
石原さとみ (笑)昔から好奇心は旺盛なので、わからないことは周囲の人に聞いて、教えていただいてきました。私、なんでも深めていくのが好きなんです。今思えば、10代は好奇心だけで生きてきたようなもの。でも、だんだん責任感とかプレッシャーが加わってきて、20代になると生活も環境も、人間関係もすべてが変わりました。大切なものは、20代で築いたと思っています。そして、30代になった今は、その大切なものや人たちを大切にしていきたい。その人たちに認められる自分でいたいと思っています。

――なるほど。
石原さとみ とはいえ、今はすごく悩んでいる時期なんです。たぶん、ここから脱出できたら成長できる気がするんですけど…。あと3年後ぐらいが楽しみです!(笑)。

――類まれな美貌を誇り、キャリアも順風満帆。そんな石原さんに悩みがあるなんて、意外です。
石原さとみ 20代は夢がいっぱいあって、お仕事に対して目的がはっきりしていたんですよ。こういう作品をやりたい、こういう人に会いたい。それこそ月9ドラマに主演したいとか、あの雑誌の表紙を飾りたい、化粧品のCMに出たいとか、明確だったんです。でも30代になって、プライベートではやりたいことをいろいろと思い付くけれど、お仕事でやりたいことが思い浮かばなかったりして。たぶん、徐々にですけど、こういう人になれたらこういう題材ができるんじゃないか、こういう勉強をしたらこういう役ができるんじゃないかと、試行錯誤している真っ最中です。20代の時よりも、もっと内面的なものに向き合っている感じですね。

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