ORICON NEWS
【KinKi Kidsライブレポ】ホームグラウンド東京ドーム、音楽と美と漫談で魅せるエンタテイメントの最高峰
19年連続のホームグラウンドでKinKi Kidsが魅せたもの
97年のCDデビューの翌年、98年から99年の年越しから始まって、19年連続(!)となる東京ドームでのコンサート。セットリストとしては9月から日本武道館を皮切りに始まったアリーナツアーのものとほぼ同じで、普通なら、「同じ内容なら武道館のように小さい会場で観た方がいいに決まってる」となるところを、東京ドームを“ホームグラウンド”とする彼らのパフォーマンスには、“ドームで観るKinKiの華やかさ、スケール感は格別!”と感動させてくれる輝きとパワーに溢れる。
日本のエンタテインメントの最高峰、その音楽と美と漫談
KinKi Kidsを“アイドルグループ”と表現するのは若干躊躇われるが、とにかくジャニーズ事務所に所属するグループは、ライブでの“戦い方”がそれぞれ異なる。本人たちに他グループと競い合ってる意識はないと思うけれど、それでも毎年ライブを鑑賞するたびに、“KinKi色”が濃くなっていることに気づかされるのだ。それを成長と呼ぶか進化と呼ぶか熟成と呼ぶかはわからない。でも、とにかく彼らはどんどん“面白く”なっている。今回のライブでも、ダンスのパートはかなり多く、緻密で大きくてスピーディな光一の動きと、どこかアンニュイでグルーヴィな剛の動きが、絶妙に調和していた。MCでも光一が、「歌とのギャップをお楽しみください」と話していた通り、“哀調”を感じさせる音楽から一転、漫談としか思えないその話術は、年々テンポやリズムやハーモニーが多彩になり、これもKinKi Kidsのコンサートでしか味わえない“妙なる調べ”の一つとして、回を追うごとに爆笑を誘っている気がする。