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吉岡里帆、地味さがいい?“ジミカワ”ビジュアルで幅広い人気

 朝ドラ『あさが来た』(NHK総合)で注目された吉岡里帆がその後、連続ドラマに3期続けてレギュラー出演中だ。CMやバラエティでもよく見るようになり、緩やかにブレイクを果たしつつある。ドラマでは控えめな役が多いが、本人も整った顔立ちながら派手すぎないたたずまいで、“ジミカワ(地味で可愛い)”ぶりが好感度を高めている。

地味さに不釣り合いなスレンダーボディへ熱い視線

 吉岡は京都出身の23歳。時代劇の撮影スタジオで知られる太秦で育って演技に興味を持ち、大学生時代には小劇団の舞台や自主制作映画に出演していた。東京の事務所に所属してからは、2014年に『週刊プレイボーイ』(集英社)で水着グラビアを披露。どちらかといえば地味とも言える大人しそうな顔立ちながら、そのスレンダーなスタイルの透明感あるビジュアルは大反響を呼んだという。グラビアファンからは、そんな地味さとスレンダーボディの不釣り合いなところも人気で、当時から熱い視線が注がれていた。

 女優業でも、2015年にはヒロインを演じた『明鳥』など3本の映画に出演。そして今年2月から、高視聴率を続けていた朝ドラ『あさが来た』の終盤に、あさの娘が女学校の寮で同室となる田村宜(のぶ)役でレギュラー出演した。宜は丸メガネをかけていて、いつも読書をしている寡黙なキャラクター。のちにあさの秘書見習いを務めるようにもなるが、劇中では地味な印象で、グラビアで吉岡を知ったファンも知らずに観たら、彼女だと気づかないほどだった。

 逆にこのドラマで彼女を知った人は、メガネを外した姿を雑誌や、続く4月期ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などで観て、美人ぶりに気づくことになったようだ。5月からは加藤ローサ、倉科カナ、広瀬すずらが務めてきたリクルート『ゼクシィ』の9代目CMガールに抜擢されて、大量オンエアから知名度を広げていった。

美人すぎず、好みのわかれない“ちょうどいい”ビジュアル

 とはいえ、『ゼクシィ』CMでも美しさというより、結婚前のカップルのほっこりぶりが評判になった。ドラマでは『ゆとりですがなにか』で真面目な教育実習生、放送中の『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)で吉田羊が演じる女医に振り回される研修医と、一歩引いた役が続く。華やかさで目を引くわけではないが「かわいさが心のオアシス」「だんだん気になってきた」といった声がネットに挙がっている。美人すぎず、好みのわかれない“ちょうどいい”ビジュアル、派手でなく清純そうな“ジミカワ”ぶりが、幅広い人気を呼んでいるようだ。

 ここ最近では、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)、『ネプリーグ』(フジテレビ系)、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)などバラエティ出演も急増中。ビートたけしのモノマネを振られてコマネチポーズをとりながら「バカヤロー、コノヤロー」と口走ったり、浜田雅功に「『おもしろいやんけ!』と頭をシバイてほしい」とリクエストしたり、真面目と天然が入り混じったキャラクターで笑いも誘う。同時に、意外と素に近いバラエティのほうがかわいらしさが出ていたりもする。

 10月以降はCMもENEOS『SSスタッフの思い』、第一三共ヘルスケア『トラフル』などが増え、12月には、『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)などで知られる福田雄一演出、ニール・サイモン原作の『ナイスガイ in ニューヨーク』で舞台初出演。人気とともに演技力の評価も高め、着実にステップアップしている。ただ、これからも主役を張るより、脇役ポジションでさり気なく目を引くほうが、吉岡里帆のジミカワさには合っていて観る側も心地良いかもしれない。
(文:斉藤貴志)

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