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堂本光一、『SHOCK』1500回への想い語る「成長させてもらった作品」

 堂本光一が主演・座長を務めるミュージカル『Endless SHOCK』が、2017年の東京・帝国劇場公演ほか、大阪・梅田芸術劇場、福岡・博多座で開催。15日に行われた製作発表では、劇中で登場する大階段を前に、堂本が登場。公演回数1500回を迎える想い、そして今後の展望とは?

計3万段を超える階段落ち、アドレナリンで恐怖感なし

――本日の製作発表では、ステージでいつも光一さんが階段落ちで使われている大階段を用意しました。そして、これまで光一さんが落ちた階段の段数は2万8776段。さらに来年の東京・大阪・福岡公演の分を加算しますと、3万段を超えているそうです。これは、海抜7546メートルの中国崑崙山脈のムスタグアタ山に匹敵する高さから転げ落ちたということになります。
堂本光一だから今日はなんか、中国っぽい衣装を着せられたんですね(笑)。ものは考え方ですが、そう考えると恐ろしいですね。

――階段落ちに恐怖心はないんですか?
堂本光一今日の製作発表にあたり、階段から落ちて登場しようかっていう話もあったんですけど、本番にとっておくということで(笑)。恐怖心というのはないですね。今やれと言われたら恐怖心はあると思うんですけど、(劇中では)10〜15分弱の立ち回りのシーンが続くので、そのアドレナリンの方が勝ってしまうんです。痛みもほとんど感じないですし。

――初めての階段落ちのときはいかがでした?
堂本光一最初は、倉庫に階段を建てていただいて練習したんですね。3段、5段、7段、10段と少しずつ上げていって。最初は5段くらいから落ちるのでもすごく怖かった。やっぱりリハーサルでやるほうが痛くて、それは今も同じ。今はスタッフの方々にもある意味信頼していただいているので、通し稽古以外はリハーサルではやらないようにしてます。それだけ本番のエネルギーは、すごいものがあるんだなと。もちろん、今までの練習と本番の積み重ねがあったからですけど。

来年で38歳、自信を持つための体作りとは?

――来年の1月1日で38歳になられますが、肉体的なトレーニングはどんなことを行っているんでしょうか?
堂本光一今年はKinKi Kidsが20周年に突入するということもあり、地方公演はなかったんです。KinKi Kidsとしての活動を増やしていこう、という思いがあったからなんですけど。ここ最近は地方の公演もずっとやらせていただいていたので、自分としては(時間が)空いてしまうのがちょっと怖いな、というのはありました。なので、身体的なトレーニングを見直そうと考えまして。今は普段より体も大きくなってます。トレーニングも、ただ筋トレをするのではなく、舞台でどんな筋力を必要とするかを考えながらトレーニングしているつもりです。だから、今年の公演よりもいい状態で、いい意味で自信を持って来年に臨めるのかな、って気がします。

――世の中のアラフォー男性とは全然違うってことですね。
堂本光一そんなことないですよ!(笑)。自分もこういう仕事をしてなかったら、そういったことをするようなタイプの人間ではないので。やはり『SHOCK』という舞台は、身体的にも精神的にも非常に成長させてもらった作品でもあるので。それに見合った自分を作っていかないと、正直、ステージに立つのも怖いです。よりお客さまにいいものをお見せするためにも、今までよりも自信がほしかったというのもありました。

怪我、地震、事故を乗り越え17年目、森光子との思い出も

――『SHOCK』は17年目に入りますが、特に心に残っている5大ニュースをお聞かせいただけますか?
堂本光一5つ、多くねっすか!?(笑)。5つはパッと思い浮かばないかもしれないですけど、ごめんなさい。そうですね、何よりもまず言っておきたいのは、素晴らしい体験をしたこと、悔しい思いをしたこと、たくさんありました。でも、それを常にキャストの皆さん、スタッフの皆さんと、共有できたことが自分にとっては財産だと感じています。こんなことあったね〜と思い出すと、情けないことに自分が怪我をしてしまったこと、3月11日の大地震のときのこと、ステージであってはならない事故があったこと……。どうしてもネガティブなことを思い起こすことが多いですね。でもそういうことが起きても、この作品のストーリーと同じように、勇気をもって一歩を踏み出すことによって新しい道が開いていく……それを全員で感じられているというのが財産。自分を成長させてくれている部分だと思います。

――森光子さんが『放浪記』で1500回を達成されたのが79歳のときです。光一さんは来年、38歳で1500回を迎えますが、改めてお気持ちを。
堂本光一最初は、こんなにも長く愛される作品になるとは思ってませんでした。毎年やらせていただくことに責任は感じていますし、その年の公演が一番良かった、と言われることを目標にやらせていただいてます。忘れられないのが、森さんの1500回記念のパーティーに出席させていただいたこと。そのとき僕、まだ『SHOCK』には出会ってなかったかな? そのパーティーで、偉い方が壇上で挨拶をされているとき、僕は森さんの横に立っていたんですね。そうしたら森さんが、「こういうのは疲れるわよね〜!」って僕におっしゃったんです(笑)。それは、僕がまだ子供で、かしこまった窮屈な場を森さんが和らげてくれたんだと思うんですね。その1500回に自分も達するというのは、信じられない思いもあります。森さんと同列に並べることはできないけど、すごく感慨深いものは感じます。

――今後の『SHOCK』の可能性、ビジョンは?
堂本光一正直、次の年もあるという考え方はしていないし、1つの公演のほうが勝負だと思っています。ビジョンっていうのもあまりないんですけども、オリジナルのミュージカルがなかなか生まれない日本の現状で、これだけ派手なものが出来ているのは『SHOCK』ならではだと思いますし、自分としても非常に幸せです。いい加減内容変えろよ、と思ってる方もいらっしゃるかもしれないけど、『SHOCK』としてのスタンダードというのが、日本のミュージカルとして根付いていけばいいなというのが、夢というか、1つの思いです。

――共演者の方については? 今回は新メンバーも多く出演しますが、オーディションの採用基準も教えてください。
堂本光一また前田美波里さんとやらせていただけて光栄ですし、今から楽しみです。何年も一緒にやっている屋良(朝幸)とかは信頼しているメンバーなので、また切磋琢磨できればいいなと。松浦雅さんは、錦織(一清)さんが演出した舞台に出演していた方で、リカ役の初々しさに非常に合うねとスタッフと話していました。そして今回、後輩も含めてアンサンブルも新たにオーディションを行い、後輩に関しては僕も見させていただきました。『SHOCK』は毎公演が勝負で、向上していこうという作品ですが、ただの修行の場ではないんです。だから、それなりのスキル、役に合ったものを見たいなという気持ちが僕にもありました。“この子が『SHOCK』の中でどう役を生きてくれるのかな?”と感じさせてくれる人を基準に、オーディションさせていただきました。最近は歌への比重も大きいので、そのへんも基準になりましたね。稽古をしていく中で、彼らが秘めているいい部分を引き出せるようにお手伝いができたらいいなと思います。

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