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女芸人という生き方 理想の“終着点”はどこに?
女としての幸せに触れたときに生まれる“恥じらい”が芸に変化をもたらす?
「山田花子さんは2010年に結婚して、二児をもうけていますが、現在は大阪を拠点にNGK(なんばグランド花月)の舞台に出たり、マイペースな活動を続けています。クワバタオハラのふたりも結婚・出産後は、完全な主婦・ママタレ枠のタレントさんになりました。ただ、女芸人さんにとっては、結婚しても夫がヒモ状態をネタにする鬼奴さんや、逆に結婚できないことをネタにする久本(雅美)さんのように、結婚自体がネタになるんですね。一方で、だいたひかるさん(現在は再婚)や青木さやかさんのように、結婚と離婚の明暗両方のイメージによって好奇の目で見られたり、同性からの支持を失ってしまうなど、それなりのリスクもあります」(エンタメ誌編集者)
笑いを取り、嫌味なく“女性らしさ”も見せる渡辺直美、近藤春菜が今後の指標に
芸人である前に“女性”、そして“芸能人”でもある女芸人。女性に限らず、男性も芸人としてのキャリアを重ねる中で“副業”をしてみたり、文化人的な枠に向かうなど、岐路に立たされる場面は多いが、女芸人は男性以上に分かれ道の険しさや高い壁にぶち当たることが多いだろう。むしろ、“芸人”としての道を歩み始めたときから、いつか訪れるその瞬間からは逃れられないのかもしれない。今の若い世代を代表する女芸人、先述の渡辺や近藤にしても、今後は結婚や出産を機にさらにその経歴を書き加えていく可能性もある。自ら選んだ芸の道を究めたくてもまっすぐ進めない、その運命には悲哀さえ感じてしまうのだ。