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菅田将暉インタビュー『仕事の量が大事な時期は終わった。次の段階へ行くべきタイミング』
来年から一つひとつの仕事にもっと時間をかけられるように
菅田将暉たぶんそのとき、そのときの流れってあると思うので、かたくなに「こうしなきゃいけない」とは思っていないです。ただ来年あたりからは、一つひとつの仕事にもっと時間をかけられるようにしようと思っていて。
菅田将暉(量をこなす時期は)諸先輩方も通ってきた道だと思うんですが、自分にとっての量が大事な時期というのが、もう終わったのかなと。映画やドラマ、CMなどとにかく多くの作品に出て、常に表舞台に立っていられればいいというだけでもないなと思っていて。そのぶん一つひとつにかけられる時間は限られてきますし。今はおかげさまで毎日忙しくさせてもらっていて、変な反感を買うこともなくやってこれているので、その環境がすごくありがたいと思っています。それはそれで今の自分の姿だと思うんですが、同じことを繰り返すことから、その次に向かうほうにシフトするってことですかね。
――確かに露出が多いのはリスクもありますね。菅田さんは反感を買わないタイプだとは思いますが。
菅田将暉そこなんですよね、僕らが気をつけなきゃいけないのは。台本を読んで現場で芝居をするっていうことは同じでも、プラスアルファとして“見せ方”を考えなければいけないんだと思います。マイナスになるようなことはしちゃダメだし、同じことを続けていてもしょうがない。そう考えた結果、これからもっとおもしろいものを作っていこうと思うと、次の段階へ行くべきタイミングなのかなっていうことです。
これからは“理屈”ではなく“気持ち”を優先すべきなのかな
菅田将暉ちゃんと疲れることができたってことですね。若いとよく言われるじゃないですか、「まだ若いんだから!」って。そう言われる前に働いてやろう、みたいなところがあったので(笑)。それに若いときって、自分が何をできないのかを知ることも大事で。そういう意味ではそれが知れたと思いますし、肉体的な限界があることもわかりました。
菅田将暉仕事は僕が決めているわけではなく“軍師”がいるので(笑)。もちろん僕も一緒に戦略は考えているんですけど……最終的には直感という要素が大きいと思います。“今はこういう流れだから次はこれ”って論理的に考えるやり方もありますけど、これからは“これをやりたい!”っていう気持ちを優先すべきなのかなと。今の僕は本当に“縁”でつながれている日々で、理屈ではなく“今やるべき作品”って感じるものがあるんですよ。それをひもといていくと、結果的にいろいろな意味があったりして。その日々を、そのままに過ごしていくっていう感じですかね。
――服作りをされていたり、クリエイティブなことが好きな印象ですが、監督業やプロデュースなどにも興味があったりするんですか?
菅田将暉自分がやるべきだと思えるものがあればやってみたいですが、今のところはまだないですね。ただ、企画の段階で“こういうことがやりたい”というものはつねづね持っていて。そういうものは、いつかプロデューサーや監督を口説いて実現させられたらいいなと思っています。
(文:加藤 恵/撮り下ろし写真:鈴木一なり)
デスノート Light up the NEW world
死神により再び地上にもたらされたデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんななか、デスノート“オタク”の捜査官・三島(東出昌大)が率いる警視庁デスノート対策本部にLの後継者の竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人の現場で1冊のデスノートを手に入れる。そこには、キラ信奉者のサイバーテロリスト・紫苑(菅田将暉)の姿があった。人間界に同時に存在していいデスノートは6冊までと判明、三島は残りのノートを確保して封印すると誓う。竜崎はデスノートを使うことなく事件を解決し、Lを超えると決意する。一方、紫苑は6冊を独占し、“キラ”の復活を願う。
監督:佐藤信介
出演:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、川栄李奈/戸田恵梨香/中村獅童、船越英一郎ほか
10月1日(土)築地(東劇)先行公開/10月15日(土)全国ロードショー
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
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