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“乙女モード全開”バラエティで光る浜口京子のタレント力

 昨年12月、悩んだ末にリオ五輪の代表選考につながる全日本選手権を欠場した、女子レスリング選手の浜口京子。自身のブログに「今、あえて立ち止まってみます」と綴ってある通り、それは決して現役引退の宣言ではなく、彼女のレスリング人生は現在“小休止”の真っ只中にある。

 ひとまず肩の荷を下ろしリラックスモードの浜口は、今年に入ってから度々バラエティ番組に出演。これまでは格闘技選手として男気あふれる姿が印象的だったが、バラエティでの浜口は、恋愛に興味津々で部屋にはたくさんのぬいぐるみ、キスしたことある?の問いには頬を赤らめ「ご想像におまかせします」と切り返すなど、ちょっぴり天然でピュアな乙女の一面が開花。ネットでは「浜口京子ってこんなんだっけ?」などの“混乱”のほか、「なにこの人、可愛すぎる!」「ホントこの子はめっちゃええ子や」「幸せになってほしい!」など話題を呼んでいる。

勇ましい格闘技姿と乙女な私生活との“ギャップ”が魅力

 浜口は1978年、東京生まれの38歳。父親である元プロレスラー・アニマル浜口の影響で14歳からレスリング人生をスタートさせた。選手としての22年の間に数々の栄冠に輝いており、まず全日本選手権大会で優勝が16回。世界選手権大会では5回優勝。そして、アテネと北京、2つのオリンピックで銅メダルを獲得し、その勇姿は日本に住むすべての人に興奮と感動を与えた。

 勝利した際、父親であるアニマル浜口が京子を肩車する姿も恒例に。バラエティ番組で親子出演する機会も増え、母親の初枝さんも出演するようになると、クセが強いのは父親だけではなく、母親もそうだったということが判明。まさかの事実に世間は驚くと同時に、両親から過剰なまでの愛を一身に受けるアスリートの浜口京子に、箱入り娘的な印象も抱いていった。
 そんな浜口が今年に入って激変。今年2月、『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)に出演した際には、「いつも恋愛するとマイナス思考になる。連絡しても迷惑なんじゃないかって…」と自身の恋愛観をカミングアウト。また同月に放送された『指原カイワイズ』(フジテレビ系)では、マネージャーから「普段からとても女の子っぽくて、可愛いものやディズニーランドが大好き。自室にもたくさんのぬいぐるみが飾ってあって、とてもかわいがっている」とのタレコミが。さらに、好きな色はピンクで、キラキラしたアクセサリーも好き、ディズニーランドでは嬉しそうにキャラクターたちと写真を撮ることなども明かされた。

 「同番組では自身の恋バナが飛び出すと頬を染める仕草も。これらがあざとければ“ぶりっ子”と嫌われかねないのですが、彼女の場合は背景が違う。浜口さんはアスリートとしての実績があり、そのためにすべてを犠牲にしてきたであろうことは視聴者にも容易に想像ができる。実際、彼女は同番組で男性の好みを聞かれた際に“たとえ体重が私より軽くても”という部分を“軽量でも”と思わずアスリート用語を使う天然ぶりも披露しました(笑)。今と逆行するような彼女の純粋さ、奥手ぶりは新鮮で、格闘技姿とのギャップがネタとして重宝できることからも、その新たな魅力は広がりやすかったのでしょう」(某・芸能雑誌記者)

アニマル家の箱入り娘が“国民的な箱入り娘”に

 恋に関してあまりにもウブなその素顔に、ネットでは浜口を「放っておけない!」などの声も続出。実際に、今年5月、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の石橋温泉のコーナーでは、「私が好きになっても嫌がられると思っていつも諦めるのですが、今になってまた好きな人ができて」などと、しどろもどろに明かす浜口に石橋貴明が奮起。「ダメダメ!(告白が)できたら…じゃなくて、しなきゃ!」とガチアドバイスをする姿が見られた。

 周囲がそうなら両親はもっと放って置けるはずがない。『メレンゲ〜』では、娘の結婚を応援する言葉を放つアニマルの姿が放送されたが、これに母の初枝さんは「この人の本心はそうではないはず」とポロリ。改めてアニマルの“娘バカ“ぶりが明かされ、これには京子も思わず苦笑いを見せていた。

 「過去の番組で父親の過保護ぶりに(京子が)苦言を呈し、やや確執があることを話したことありますが、実のところ浜口さんは、両親をとても尊敬していると言われています。例えば、彼女のブログはハートまみれで乙女チックなのが特長ですが、7月7日には、タイトル『わっはっはー』、テーマは『気合いだあー』とあります。これは言わずもがな、父親のアニマル浜口さんの決め台詞。ブログでも何気なくアピールをしてしまうぐらい父の言葉や思いは彼女に染み込んでいるのです」(同)

 いい意味でリフレッシュしながら恋に趣味にと生きる浜口だが、レスリングは「生涯現役」。今後も選手としての飛躍に期待しながらも、ここ最近の“国民の箱入り娘”的な好感度からタレントとしての活躍にも期待したいところだ。

(文:衣輪晋一)

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