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バイク川崎バイク、DAIGOに嫉妬?目指すは香川照之!?『10周年全国ツアーは“幅”を見せる!』

今年デビュー10周年を迎えたピン芸人・BKBことバイク川崎バイク。『ブレイク芸人ランキング』の常連であり、“次にくる”と言われ続けて5年。ブレイクしないまま(!?)最近ではそう呼ばれることもなくなったというBKBが、この10年の忸怩たる思いを赤裸々に語ってくれた。単独ライブで初の全国ツアー『バイク単独バイク 10周年全国ツーリング』も決行する。

“売れそうな芸人”の殿堂入り?呼ばれなくなった(笑)

――今年ブレイクする芸人と呼ばれてずいぶん経ちますね。
BKB2012年頃から“ネクストブレイク芸人”的な枠で毎年なんらかのイベントや番組に呼ばれていましたが、今年ついに声がかからなくなりました。3〜4年連続で“売れそう”で、ついに売れないままなにも言われなくなるという(笑)。

――“売れそう”売りが尽きました?
BKB“売れそうな芸人”の殿堂入りしたと思っています。ふつうは売れそうっていわれたら売れないとダメじゃないですか。8.6秒バズーカーみたいにドーンとはいかなくても、もうちょっと売れてもいいんじゃないかとは自分でも思います。でも、立ち消えてもいない自覚はあるんです。テレビにも呼んでいただけますし、単独ライブも毎年やらせていただいていますし。

――“売れていない”ことはないですよね。ステージだけでなくメディアでも活躍されています。いまのご自身のポジションはどうみていますか?
BKB結果論ですけど、10年やってきて感じるのは、いまの位置はそれはそれでまあまあいいかなと。売れているわけではないけど、飽きた感も持たれなくて、テレビにたまに出るといじられて沸いてくれるっていう。僕みたいな芸人ってまわりにいませんし、めずらしいポジションですから、そういう意味ではおいしいともとれるかなと思っています。本音は一発ドカンと売れたいですけど(笑)。

――しっかりとした固定ファンがついていますよね。
BKBめっちゃ好きか、まったくわからないかのどっちかみたいですね。それでいいと思っています

心に傷を追うくらいスベった『みなさんのおかげでした』

――10年やってきたなかでは、一般向けにわかりやすい芸風にしようと思ったことは?
BKBそれはめっちゃ思っていますよ(笑)。ライブでは頭文字をBKBにするネタが多いですけど、そのなかでも老若男女がわかるような丁寧な入りを心がけています。昔は荒かったですから。いきなり「BKB!」って叫びながらの煽りから入って、オレがいちばんおもろいって感じで「ブンブン!」って。いまはちゃんと初見のひとにわかりやすいように自己紹介ネタから入っています。それでもやっぱり変なんですけどね(笑)。いまは丁寧すぎる、昔のほうがよかったって言ってくる芸人もいますけど。

――いつごろから意識していたんですか?
BKB2年前に上京してきて、それまでは若い人たちの前でしかやっていなかったのが、ルミネとかの劇場では修学旅行生から年配の方まで幅広い層のお客さんがいて。どこにでも対応できないといけないと思ったときに、丁寧になっていきました。とくにここ2〜3年ですね。あと、4〜5年前に学園祭やショッピングモールの営業が増えたときも考えました。週末のショッピングモールのステージってものすごい数のひとが集まるんですよ。でも吹き抜けの場所でざわついていて、なかなかウケない。あるとき、ずっと受けないまま10分経って、なんとしてもひと笑い欲しいと思って高さ2メートルのステージから「ヒィーア!」って言いながら飛び降りたんです。動きで受けるかなと思って、ジャンプヒィーア!みたいな。でも、まったく受けなくて、ざわつきは変わらないシュールな感じになって。袖で見ていた芸人から「落ちていく瞬間がスローモーションに見えた」って言われました。

――10年のなかでの後悔といいますか、こうしていればと思い返すポイントはありますか?
BKB上京したころですね。それまで調子は悪くなかったんです。大阪で全国放送のテレビ番組にもそこそこ出してもらって、『R-1ぐらんぷり2014』の決勝にも進んで、その流れで上京しました。東京でもすぐにいろいろ呼んでもらえて、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(2014年5月)に出られたんですけど、そこで心に傷を追うくらいスベりました。手応えもまったくなくてなにもできず……途中で心が折れる音が聞こえました。テレビってどれだけ手応えがなくても、編集でオンエアはおもしろくなっているんです。でも、これに関しては、なにもできていなかったので編集のしようもなかったと思います。知り合いから「ぜんぜんあかんかったけど大丈夫」って。テレビ出てそう言われたのは初めてでした。視聴者がそう見えるくらいきつかったんだろうなって。もっとちゃんとハートをもってできていたらなと。実力不足ももちろんありましたけど、ハートの部分は大きかったですね。途中から、あとで後悔するくらい萎縮していましたから。そうなっちゃダメですよね。

――そんな修羅場を経て得たこともありますよね?
BKB原点回帰ですね。僕、もともとビビリなんです。そうならないように、いまさらですけど大きい声を出すって。芸人あるあるなんですけど、テレビになると急にいつものようにできなくなるんです。生のステージのお客さんの前では、そのときの流れで臨機応変にできるのが楽しいんですけど、スタジオのお客さんが入っていない収録は、それがわからなくて怖いというか、不安になります。それでももちろんテレビには出たいんですけどね。

DAIGOのDAI語に嫉妬!? 狭いなかで極めるBKB

――いきなり売れていく芸人さんたちを見てきて、悔しい思いや忸怩たるものを感じたこともありますか?
BKBそれはやっぱりありますね。BKBっていきなり売れたくてやりだした芸風なので(笑)。僕は一発屋でいいと思っていたんですよ。めっちゃ流行って有名になって、流行語にノミネートされたかったんです。『R-1』決勝に出た2年くらい前は本気でねらっていました。8.6秒バズーカーとかバンビーノ、クマムシみたいにいきなりギューンっていく流行りになりたかった。でも無理だなとわかってきて。一部で知ってくれているひとはいるんですけど、僕はパッケージとして難しかったんだろうなと思います。

――これから新ネタで流行語をねらうのは?
BKBDAIGOさんのDAI語ってうまいことやっているなって思います。アルファベットどれでもいけますから、汎用性高いですよね。「MM(マジ無理)」とか言われても一瞬、予想できないじゃないですか。そこから裏切ってのおもしろさ。同じ頭文字でも、僕はBKBってバレていますから(笑)。その狭いひとつだけでやっているので、だんだん高くなるハードルを越えて極めていかないといけない。DAIGOさんのほうは、知らないアルファベットのならびが次々に出てきて、なんでもいけます。なんでもいいなかにお笑いのセンスがすごくあるからおもしろいんですよね。言葉のチョイスとかうまいなって感心しています。

――DAIGOさんに嫉妬もあります?(笑)
BKBもちろんありますよ! 10年前からやっていますから、僕のほうが早いと思うんですけどね。でも、これからBKBを知るひとは、DAIGOさんのパクリなのかなって頭をよぎるでしょうね(笑)。向こうも僕を意識していると思いますよ。1年半くらい前、バラエティで僕のロケをDAIGOさんがスタジオで観てくれている番組があったんです。そのとき「この彼、オレっぽいなあ」と言っていただいていました(笑)。
――もともとコンビを組まれていましたが、ピン芸人としての10年のなかでひとりの難しさを感じたことは?
BKB難しさよりも自由さを感じることのほうが多かったですね。コンビっていいことも悪いこともあるんですけど、神経すり減らすものなんですよね。支えあって励まし合ってという時期もあるんですけど、うまくいかないときにはストレスになることが多い。そのストレスが僕は嫌いなんです。ピンだとすべて自分次第ですから、他人のなにかが降りかからないのがよさです。難しいのは、ネタを作ったり、新しいことを考えたりするときですね。そのあたりはひとりだとキツいなって日々思っています。だれかと話しているときのほうがアイディアが浮かびますし。深夜のファミレスで気の合う芸人で集まって相談し合ったりすることもよくあります。

――7月からスタートする10周年単独ライブ『バイク単独バイク』は初の全国ツアーです。もちろん新ネタも入りますよね?
BKB新ネタは主にコントですね。今年の『R-1』でもコントで準決勝まで進みましたが、単独ライブではひとりコントを7割くらいやっています。もちろんいつものストロングスタイルはやります。「ブンブン!」があれば盛り上がるっていう保険があるので(笑)。

――ここに注目してくれっていうポイントは?
BKBいつもなんですけど“幅”です。とくに初めて単独に来ていただく方に、BKBネタだけじゃないんだっていう幅を見せたい。香川照之さんみたいな幅の広さを見せられたらと思っています(笑)。とにかく元気になれるライブですので、そのときだけでも日常を忘れて楽しんでいただきたいです。

バイク単独バイク 10周年全国ツーリング

「BKBがブンブン! と言い出して早10年目。この節目に全国ツアーをさせてもらえる事に、胸というタンクがいっぱいです。バイクだけに。ブンブン!!! 単独ライブン、来たことある方も、無い方も、10年目のブンブンをともに。ゼヒィーーーア!!!!」

7月2日(土)19:00開演
『バイク単独バイク』10周年全国ツーリングin大阪〜バリ、今夜は、ブギーバック〜
会場:ABCホール

7月18日(祝・月)19:00開演
『バイク単独バイク』10周年全国ツーリングin仙台〜別に、気にしない、べ〜
会場:仙台福祉プラザふれあいホール

7月30日(土)17:00開演
『バイク単独バイク』10周年全国ツーリングin広島〜ぶち、かわいい、ベイべー!〜
会場:よしもと紙屋町劇場

8月5日(金)19:00開演
『バイク単独バイク』10周年全国ツーリングin福岡〜僕は、君に惚れとーと、ばい〜
会場:イムズホール

8月19日(金)19:00開演
『バイク単独バイク』10周年全国ツーリングin東京〜バイバイ、昨日までの自、分〜
会場:ルミネtheよしもと

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