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佐藤健インタビュー『自分をさらけ出した、絶対に負けられない作品』

本気で自分の実力をさらけ出した、負けられない作品

――そうだったんですね! ところで、制作報告会見のとき、この作品を“勝負作”だとコメントされていましたよね。それはどうしてですか?
佐藤健ほかの作品に比べて、明らかに自分が背負っている割合が大きいんです。ほぼ全シーンに出演しているし、2役なので共演者も自分だったりと。自分の芝居の出来がそのまま映画の出来を左右してしまうので、自分がダメだったら映画もダメになる。それがわかったうえでオファーを受けたので、覚悟を決めて毎日の撮影に臨んでいたんです。本気で自分の実力をさらけ出した作品なので、ここで負けたら役者として負けだなって。だから絶対に勝たないといけないんです。

――公開を前にした今はどんな気持ちですか?
佐藤健完成した映画を観たとき、監督やスタッフさんの手によってすごく素敵な映画に仕上がっていて、本当に素晴らしいと思えたので、ある意味ではもう満足していて。あとはできるだけたくさんの人たちに観ていただきたいという気持ちです。

――この映画に限らず、作品が“勝つ”っていうのはどういうことなんでしょう?
佐藤健いろいろな要素がありますが、まず作品として赤字はダメですよね(笑)。単純だけど、エンタテインメントに携わるひとりとしてそれは本当に大事なことで、僕は俳優もそういう意識を持つことが必要だと思っています。あとは観てくれた人の評価というか、どれだけ心に残る作品になっているか。でも、そこは目に見えないから難しいところですよね。

――そう考えると、今までかなりの確率で勝ってきましたよね。「佐藤健が出る作品はおもしろい」という信頼感のようなものも生まれている気がします。
佐藤健自分ではそんなに“勝っている”という意識はないですが、そうだとしたらうれしいです。僕もそれを目指していますし。僕の出演作を観てくれた人が、おもしろかったから次の佐藤の作品も観ようって思ってくれて、その作品もやっぱりおもしろかった……っていうふうになればいいなって。

企画から参加したり、もっと深いところで映画に関わりたい

――作品を重ねるごとに“負けられない”プレッシャーも大きくなるんじゃないですか?
佐藤健そのとおりです(笑)。ただ、ライトな感じで数を多くこなして、10回やって1回大当たりするタイプと、1回1回に魂を込めて時間をかけてやって、数は少なくても連続で当てるタイプがいるとしたら、僕は後者を目指しています。

――しかも、当てたからといって似たような役や作品を連続してやらないですよね。“安全牌”に逃げないというか。
佐藤健チャレンジしないと勝てないと思っているんです。1回成功したことをなぞったら負けだって。たとえば『るろうに剣心』でやったアクションをまたやるとしたら、もっと上のステージに立てるようなハードルの高いことに挑戦したい。つねに新しいステージに立ち続けたいんです。今回の『世界から猫が消えたなら』も、これまでと違うステージに立てたと思っている作品です。

――次のステージとして考えていることはありますか?
佐藤健みなさんに素敵な作品を届けたいという基本的な部分はずっと変わらないです。ただ、今までは作品を与えてもらって、それをやってきたのですが、最近はそれだけでは限界がくるのも感じていて。次は自分で企画を作るところから参加したりとか、もっと深いところで映画に関わってみたいと思っています。
(文:加藤恵/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

世界から猫が消えたなら

 ある日、余命わずかの宣告を受けた30歳の郵便配達員(佐藤健)。ショックで呆然とする彼の前に、とつぜん自分と同じ容姿をした悪魔が現れ、「世界から何かひとつ、ものを消すことで、1日の命をあげよう」とささやかれる。次々とものを消していくなか、別れてしまった彼女と再会し……。

監督:永井聡
出演:佐藤 健 宮崎あおい 濱田岳 奥野瑛太 石井杏奈 奥田瑛二 原田美枝子
2016年5月14日(土)全国東宝系にて公開
(C)2016 映画「世界から猫が消えたなら」製作委員会
【公式サイト】(外部サイト)

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