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【ジャニーズ野球大会】意外すぎる活躍も 未経験者の“変化球”

13日に東京ドームで行われたジャニーズ野球大会。様々なグループから集められたタレントたちの中で、やはり活躍するのは亀梨和也(KAT-TUN)ら野球経験者が中心。だがその中でも、未経験ながら予想外な力を発揮するメンバーも。経験値の差が大きいこの大会ならではの面白み、そしてそれを応援することで見えてくる意義とは?
→106人のジャニーズタレントが見せた絆
→井ノ原の話術、二宮の外交力

■活躍するのは経験者だけではない?

 野球大会では、どうしても経験者の活躍が目立ち、注目されるのは当然のこと。だが今回、未経験者の意外な活躍がゲームへの大きなアクセントとなっていた。事前に配布された資料には、タレントごとに野球・スポーツ履歴の有無が明記され、V6・井ノ原快彦らの解説でも、一部読み上げられていく。

 そんななか、「野球歴はありませんがバスケやってました」と書いて笑いをとっていたJ.RedのHey! Say! JUMP・高木雄也が、最初の打席でまさかのヒットを放つという予想外の活躍を見せた。同じグループの中島裕翔のスポーツ歴は「乗馬」で、解説席から下半身を褒められプリプリ振るサービス。代打で出場した知念侑李(Hey! Say! JUMP)は、持ち前の身体能力の高さで打つ前に派手なパフォーマンス。女声で「ファールボールにご注意ください」とのアナウンスのモノマネも披露した。野球歴6年ながら打率0割だったKis-My-Ft2・横尾 渉も、最後の打席ではライナーヒットを放って笑顔に。Sexy Zone・中島健人は、バッターボックスに立つと井ノ原が考案したというセクシーポーズを決め、三振の後も、「王子様空振り!」と讃え(?)られていた。
 ストレートに野球の実力で活躍する者もいれば、変化球のような予想外の動きをする者もいる。この振り幅の広さが、ジャニーズ野球大会の面白みを作っているのだ。

■スポーツへ、カルチャーへ ジャニーズが架け橋となる

 応援する楽しさを再認識させてくれることもまた、ジャニーズの持つエンタテインメント力だろう。今回も、プロ解説者のほかに、KAT-TUNの中丸雄一と上田竜也、井ノ原快彦らが実況席に座り、バッターボックスに立ったメンバーを身内らしい視点で紹介しては笑いを取り、スタメンに選ばれなかった参加者がグラウンドの隅から隅まで走り回って、観客を盛り上げた。コンサートでは黄色い声援を送るファンが、この日は一斉にKinKi Kidsの堂本光一に「光ちゃん」コールを送り、亀梨から嵐・二宮和也へとピッチャー交代が告げられたときは、「二宮」コールに湧いた。

 心を一つにして応援すれば、必ず選手にもエネルギーは伝わる。攻守がはっきりしている野球は、細かいルールがわからない人でも、周りと一緒になって声を出すことができる。J.RedもJ.Whiteも、各グループから先輩後輩が混ざった即席チームだが、試合を見ていると、自然に“一生懸命頑張っている人を応援する”気持ちが湧き上がる。もしかしたらこの大会をきっかけに、野球というスポーツにあらためて興味を持つ人もいるかもしれない。それまで縁のなかったジャンルの芝居でも、音楽でも、スポーツでも。ジャニーズがきっかけになって、若い世代が興味を持つケースは、これまでもよくあった。対象が何であれ、興味を持った人を応援することが、その人にとっての力になる。そんなシンプルだがとても大切な“カルチャーとの関わり方”の基本がここにある。
(文/菊地陽子)


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