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芸能人にもはびこる“SNS疲れ”便利なツールも一転、諸刃の剣に
SNSにうんざり 人気芸能人も突然の休止
また、『ガールズ&パンツァ―』や『アイドルマスター』などで知られる人気声優・上坂すみれもTwitterを休止し、ファンを騒然とさせたことは記憶に新しい。こうした芸能人・有名人の突然の「SNSやめます」宣言は日常茶飯事で、特にTwitterでは、布袋寅泰(疲れるなぁ)(※以下()内はやめる理由)、ブラックマヨネーズ・吉田敬(俺に向いてないですね)、渡辺直美(あたし嫌われてんなー)等々、不特定多数のユーザーとの繋がりに疲弊する芸能人も多い。
「SNSというのは、自分がどれだけ他人とつながっているか、あるいは評価されているかを測る物差しでもあるんです。特に若い人たちは、それをアピールして自己満足する傾向がありますね。芸能人の場合、フォロワーの数=ファンの数でもあり、プライベートを小出しにして好感度を上げる効果もある。ただ最初はよくても、更新しないと手抜きに見られるし、忙しくても、義務感からしょがなく更新したりつぶやいたりしなければならない。一般人から友だち感覚で絡まれることも多い。特にTwitterなどは、一般人とのやりとりにうんざりしてやめるパターンがほとんどですね」(SNS運営スタッフ)
伝播力生かした活用法も一歩違えば迷惑行為に
「確かに、SNSを利用したタレントさん絡みの“便乗商法”的なものはありますね(笑)。初期のmixiやブログでは“芸能人なりすまし”事件も多かったし、中期にはいわゆる芸能人ブログでの“ステマ事件”(ある商品を芸能人が宣伝することで本人にも収益が入る)もありました。そして今は“スパム行為”が問題となっています」(前出・スタッフ)
明確になるSNSの“光と影” 近年は“スパム行為”に辟易するタレントたち
他にも渡辺直美が、「最近コメントに ○○で私も痩せたよーとかあるけど、私のところで書いても意味なくない?w私デブだし、ちゃんと考えてやった方がいいかと…」とコメントするなど、様々な対策をとっているが、いまだ改善する兆しがないのが現状だ。
こうしてみると、一般人であれ芸能人であれ、“SNS疲れ”はかなり蔓延しているように思える。最初はSNSの楽しさにハマりながらも、だんだんと依存状態に陥る。特に芸能人は人気商売でもあるし、ファンサービスのため、あるいは戦略だったとしても、一度発信したらなかなか簡単にはやめられない。お金がかからず、簡単にできる究極のプロモーション活動とも言えるSNSだったが、ここにきてその“光と影”の部分が明確に現われていることから、そろそろ見直しの時期にきているのかもしれない。