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(更新: ORICON NEWS

三船美佳インタビュー『人間としての原点を振り返ることができた貴重な経験!?』

バラエティを中心にドラマや映画でも活躍する三船美佳が、なんと太川陽介&蛭子能収の迷コンビと共演! 名物番組の映画版となる『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』での台湾ロケの裏側を明かしてくれた。過酷ロケを経てふだんの生活にも思いを馳せた!? ふとにじみ出てきた愛娘への想いも語る。

蛭子さんほどのムードメーカーはほかにいない

――今回、この“バス旅”出演が決まって、正直なところ不安はありませんでしたか?
三船(笑)ありましたね〜。まず、番組の打ち合わせに行ったときに、いただいた資料がフライトスケジュールと台湾の地図だけだったんです。そこで「これはマジなやつだ!」って思いました。そのときは不安しかなかったです(笑)。

――地図は詳細のものではなく、かなり広域のものですよね?
三船はい。日本地図なら、東京、北海道、名古屋、大阪レベルしか載っていないような地図です。これにもビックリしましたね(笑)。

――一緒に旅をする太川さんと蛭子さんのコンビからは、刺激をたくさんもらえたと思うのですが、いかがでしょうか。
三船かなり刺激的でした。太川さんはとても頼りがいがあって、すぐに仕切ってくださるのですごく安心感がありました。蛭子さんは、そこに付いていきながら「余計なことを言わないでおこう」と口をしっかり閉じているんですけど、こらえきれずに、ポロリと言ってしまうんですよね(笑)。でも、そのひと言が場を和ませたり、緊張感をほぐしてくれるので、結果的にすごくいいペアになっています。

――本当に番組のイメージ通りなんですね。
三船私もそう思って、蛭子さんに伝えたら「本当に自分がこうだから悩んでいるんだよね」っておっしゃっていて(笑)。蛭子さんほどのムードメーカーはほかにいないと思います。

――今回、バス旅をしてみて、何が一番大変でしたか?
三船旅に行く前から大変だろうなとは思っていたんですが、今回は台風も重なってしまって、すべてが予測不可能だったんです。しかも、台風の規模がかなり大きくて、現地の方だって大変だったはずなのに、困っている私たちに声をかけてくれたり、バス停まで連れて行ってくれたりと、本当に親切にしてくださいました。今回は、スマートホンも触ってはいけないということで、現地の状況がどうなっているのかさえもわからなかったんですが、後々知った情報を重ねてみると、本当にみなさんの行動がどれだけ親切だったかが身に染みてわかり、感動しました。

客観的には有意義な時間だけど心はズタボロ

――太川さんは、三船さんの英語のコミュニケーションにずいぶん助けられたと話していました。
三船ありがとうございます! 英語で話してはいたんですが、台湾も母国語があるのでそれほど通じませんでした。でも、日本語とリンクすることがすごく多かったんです。まず、“バス”は“バシ”。さらに、運転手さんのことを“ウンチャン”って言うんです。最初、それにビックリして、そのまま日本の感覚で“運ちゃん”と話しかけるのは失礼な気がしていたんですが、運転手さんたちが“オレ、ウンチャン!”って笑って言ってくださるので、気軽に呼ばせていただきました(笑)。後から知ったのですが、もともと日本からきた言葉らしくて。そういう言葉がたくさんあったので発見が多かったですね。

――街の人ともたくさんコミュニケーションがとれたようですね。
三船常に優しく接してくれました。だからこそ、あらためて自分が誰かに道を聞かれたり、助けを求められたら、心から対応したいと思わせてくれました。人間としての原点を振り返ることができた貴重な経験でした。

――今回は、小籠包は食べられたんですか?
三船それが、全く食べられなかったんです! この旅が決まってから、何度も何度も店を調べて場所を頭に入れて行ったのに、ひとつも現地で見つからなくて行けませんでした(笑)。いかに、ふだんスマホのマップに頼っているかを知りましたね。それに、いわゆるガイドブックに載っている台湾は全く体験できなかったんです。でも、人の優しさやローカルな美味しいもの、車窓から見える景色にはすごく深く触れることができたので、結果的にすごくいい旅だったと思っています。
――ある意味、今はものすごく台湾に関しての知識があるんですね。
三船ものすごく偏っていますけどね(笑)。次に行ったときもバスを使ってしまいそうだな〜。

――(笑)今回、台風で足止めになってしまうアクシデントがありましたが、本当に大変そうでしたね。
三船大変でした。日本でのバス旅なら、次のバス停まで歩くという手段もあったんですが、ここは待つのが正解だという答えを太川さんが出してくださったので、辛抱強く待っていたんです。その待ち時間は、なんと9時間!

――すごい! その時間はどう過ごしていらっしゃったんですか?
三船客観的に見ると、ただお茶を飲んでいる有意義な時間なんですけど、3人とも心はズタボロ。人間って切羽詰まると幻覚が見えるみたいで、乗りたいバスが通ったように見えて3回くらい蛭子さんと太川さんを「バスが見えた!」って言ってバス停まで走らせてしまったんですよ。実際は通っていないのに……。

――それはそれは……末期ですね(笑)。
三船末期です(笑)! そのくらい追いつめられた末、どうなったかは映画を観てもらいたいです。

娘に体験談を伝えて話し合った

――さて、この旅を終えて、なにかふだんの生活で気づいたことはありましたか?
三船自分が小さいころにバスに乗ってドキドキしていた感覚を思い出しました。今は関西に住んでいて、ふだんから娘とバスや電車を使っているのですが、路線バスで移動することが増えた気がします。これまでは、スマホで乗り継ぎとか経路を確認をしてから出かけていたから、誰かに聞いたりすることはなかったんですけど、この旅を終えて、人に聞くこと、そこのコミュニケ―ションから生まれるものや、人に甘えることの大切さを学びました。素直になる気持ちを思い出させてくれました。

――貴重な体験ですよね。
三船本来あるべき人と人とのつながりや優しさに触れることができました。娘にもちゃんとその体験談を伝えて、これからはたくさんの人とコミュニケーションを取ろうねって話し合ったんです。いまどきの子って、人に聞くことに抵抗があるみたいですけど。娘ともども成長中です(笑)。
――そういうバス旅って行動範囲も広がるし、知り合いも増えていいですよね。
三船そう思います。本当にバス旅は家族にベスト。私も親子でバス旅をするようになって、その途中ではケンカをしそうになることもあるけど、家族でどう補いあっていくかまでたどり着けて、絆を確かめ合うことができました。お互いの得意不得意もわかるし、そこをフォローしあう気持ちを思い出させてくれたんです。それに、ゴールをすることが目的ではなくて、そのゴールを目指す道中を楽しむことが何よりの貴重な体験になるので、ぜひ多くの人にやってもらいたいなと思っています。

――ありがとうございました! さて、もし次回もオファーがあったらやってみたいですか?
三船ぜひやりたいです! でも、この感動と、街の人とのふれあい、路線バスをつないでいく楽しさって、今になって思うとすごく宝物になる思い出。それをより多くのマドンナに経験してもらいたいので、ひと通りマドンナの出演が回ったら、そのときはまたお願いしたいですね!
(文:吉田可奈)

ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE

 テレビ東京系のバラエティ番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』として映画化! 太川陽介と蛭子能収にマドンナとして三船美佳が加わり、初の海外ロケを敢行!! 路線バスで台湾を旅する。

出演:太川陽介 蛭子能収 三船美佳
ナレーター:キートン山田
2016年2月13日全国ロードショー
(C)2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会
【公式サイト】(外部サイト)

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