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太川陽介×蛭子能収 スペシャル対談『いまだにわからない… × ほとんど何もしていない』
“船頭はふたりもいらない”ことをわかっている
太川……ストレスがないことはないですよ(笑)!
蛭子(笑)俺はほとんど何もしていないから、太川さんは溜まっていると思いますよ。映画を観ていても、俺はただ太川さんに付いていっているだけで、やっぱり何もしていなかったし。
太川でも、それは蛭子さんが“船頭はふたりもいらない”ということをわかっているから、僕に任せてくれているんです。
蛭子頼り切っています(笑)。あとは、太川さんはものすごくゲームが好きなんですよ。バスのなかで、いきなりトランプを出してきたり、しりとりとか言葉遊びを始めたりするんです。
太川バスで黙って座っていても仕方ないからね。それに、トランプも広げられないから、持っているだけでできるゲームを考えるんです。
――既存のゲームではなくて、太川さんが考えるんですか!?
太川うん。一度、蛭子さんとやってみて、あまりうまくいかなかったらルールを変えたりして。
――すごいですね! バス旅のゲームブックなどがあったらおもしろそうですね!
蛭子いいですね! それすぐ商品化しましょう(笑)。
太川すぐ食いつくからね、うちの制作部は(笑)。
――あはは。さて、今回はマドンナに三船美佳さんを迎えていますが、一緒に旅をしてみていかがでしたか?
蛭子頭の回転がすごく速い方で、頼りになりました。
太川それに英語が堪能なので、とても助けられましたね。僕らと一緒になって一生懸命ゴールを目指してくれたので、すごくいい空気になってよかったです。
バスを忘れられる、すごくいい時間?
蛭子う〜ん、みんなは美味しい美味しいって言っていたんだけど、どこで食べても代り映えがしなかったような……。
太川いやいや、僕らが食べたのは、いつもバス停の近くの庶民的なお店だったからそう思うだけじゃない? ……ていうか、この番組は美味しいレストランには行かせてもらえないんだよ。普通の観光とは全く違うからね。
蛭子でも、バスを降りて、ご飯をちゃんと食べられる時間はすごくいい時間なんですよ。バスを忘れられる、息抜きの時間になるんです。
――今回の旅では、台風がぶつかって足止めになってしまうなど、予想不可能なことが多く起きていましたね。
太川もう生きた心地がしなかったです。スタッフさんに、頼むからヒントをちょうだいよって思うことが何度もあったんですよ。
蛭子案内所にずっといたもんね。
太川最初は、案内所の人にいろいろなことを聞いていると、めんどくさそうにしているんですけど、次第に向こうもどんどん熱くなってくれるんです。そういうときに、諦めないでよかったって思いますね。
太川蛭子さんはつねに素でいるんです。もし他の人がやっていたら、何かしらキャラクターを作ったり、演じないといけない部分があると思います。何も演じずに、素のままテレビの前に立って、それが視聴者のみなさんによろこんでいただけて、人気者になるというのは蛭子さんだからだと思うんです。他のだれかではこのよさは出せません。
蛭子太川さんは、俺が番組を辞めたら自分も辞めるって言ってくれているんですよ。それはすごく嬉しいですね。
太川そりゃそうですよ。このふたりじゃないと意味がないですからね。蛭子さんが死んだら番組をやめます(笑)。
――それはすごく心強い言葉ですね。蛭子さんがいたから乗り越えられた窮地はありましたか?
太川それはいつもですね。蛭子さんって、ヒットを打つんですよ。例えば、もうどこにも行けないと思ったときに、蛭子さんがトイレから帰ってきて、となりで用を足していた人からいい情報をもらってきたりするんです。
蛭子あれはすごかったね(笑)。でも、僕にもちゃんとした地図が与えられたら、もっといいヒットが打てると思うんですけどねぇ。
太川蛭子さん、船頭は何人必要?
蛭子……ひとり。
一同(笑)
(文:吉田可奈)
ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE
出演:太川陽介 蛭子能収 三船美佳
ナレーター:キートン山田
2016年2月13日全国ロードショー
(C)2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会
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