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狩野恵里アナ インタビュー『アナウンサーとしてギリギリのラインは保てている!?』

『モヤモヤさまぁ〜ず2』などでおなじみのテレビ東京・狩野恵里アナウンサーが、初のエッセイ『半熟アナ』(KADOKAWA刊)を出版する。口を大きく開けて笑う自然体の撮り下ろし写真とともに、天然イメージの強い彼女がアナウンサーという職業にいかに熱い想いをもって真摯に向き合っているかがあふれている。若いビジネスマンへのエールも詰まっている同書について、体を張ることも辞さない異質の女性アナのいまの想いについて、聞いた。

調子に乗っていません(笑)

――昨年の『好きな女性アナランキング』では、前年に続き6位でした。
狩野いやもう、信じられないです。周りから“おめでとう”LINEが来たり、小学校時代の友だちから連絡があったり、『モヤさま』ではさまぁ〜ずさんと「調子に乗ってる?」みたいな掛け合いもありました。でも、調子には乗っていません(笑)。

――自分では上位入りの要因は何だと思いますか?
狩野何でしょう? やっぱり『モヤさま』の影響力が大きいと思います。さまぁ〜ずさんに言われるのは「お前は女子から“勝てる”と思われて、敵だと見なされないんじゃない」と。親近感を持っていただいているのかもしれませんね。たぶん私はアナウンサーのなかでも異質で、三村(マサカズ)さんにも「アナウンサーっぽくない極み」と言われました。「ありがたいです」と返したら「誉めてねーよ!」と言われましたけど(笑)。

――『女性アナランキング』の狩野さんの支持理由に「気どったところがない」という声がありましたが、『半熟アナ』でも謙虚さを感じました。
狩野この本のお話をいただいたときは正直迷いました。自分が大きな功績を残したわけでもないですし、私が何を伝えられるのだろうかと。でも、上司から「テレビ東京を観てもらうきっかけになるのなら出すべき」と後押しもあって、自分の29年の人生で経験したことが少しでもどなたかの役に立つのならやろうと思いました。書いていることは、社会人として当たり前のことばかりなんですけど。

――取り掛かったら、書きたいことはたくさん出てきた感じですか?
狩野幼少期の話からアメリカ、大学、会社に入って……書き始めたら、意外に「あれも書きたい、これも書きたい」と止まらなくなりました。そのなかでも一番書きたかったのはアナウンサーとしてどう振る舞ってきたか。社会人の方々にぜひ“トライ&エラー”というところを体感してほしいです。見逃し三振はしない、振ってナンボ。とくに若い皆さんに向けて、たくさん失敗して怒られて泣いても、それを自分のやりたいことに繋げてほしい……という気持ちが、書いていて芽生えました。私も新人の頃に教わった教訓が頭に残っていても、行動に移せないことがたくさんあったので。

体を張ることはハードルではなかった

――「叱られることより何も言われなくなるのが怖い」とか“なるほど”と思うことがたくさんありました。一方でちょっと意外だったのが、『モヤさま』で“間(ま)”について悩みつつ、体を張ることはハードルではなかったようで。
狩野そうですね。『モヤさま』では、最初は自分にできることが全然思いつかなかったんです。(前任の)大江(麻理子)さんともタイプが違いますし、番組の空気を壊さないためにはどうしたらいいだろうと。そうしたなかで、三村さんから「とにかくフラれたら全力で行け」という言葉もあって、「体当たりしかない」と行き着きました。

――それで、ストッキングもかぶったと(笑)。
狩野私はちゅうちょなくやったんですけど、あとでアナウンス部で「あそこまでやるな」と注意を受けました(笑)。私も一瞬、「これでニュースを読めなくなるかも」とは頭をよぎったんですが、案の定、先輩からお叱りをいただきまして。

――よく“額縁”に例えられますよね。
狩野そうなんです。枠を作って、うまく回るように横にいるイメージでした。『モヤさま』も、私はさまぁ〜ずさんの後ろにちょこんといる感じで出すぎたらいけない。一方で、ただ後ろでうなずいていればいいわけでもない。出るところは出ないと。だから空気を読む能力が求められますけど、そこは私が苦手な部分で、なかなかうまくいきませんでした。でも、求められることが明確なら全力で体当たりしようと、自分のなかで方程式ができてからは少し気持ちが楽になりました。恥ずかしい気持ちもなくなってきて。

――オンエアを観ても「やっちまった」と思うことはなく?
狩野自分のところは正直「やりすぎたかな」と思うこともありますが、制作陣が愛のこもった編集をしてくれて、アナウンサーとしてギリギリのラインは保てているかなと。親からも、始めは「嫁入り前なのに」「(タイツふう水着での)橋本真也なんてやめて」という話もありましたけど、今では「おもしろいね」となりました。人の寛容度はどんどん広がるものですね(笑)。

『半熟アナ』撮り下ろし&メイキングカットを大公開!

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