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(更新: ORICON NEWS

なぜ見せる? 芸能人のマタニティ姿に辟易

 女優の佐藤江梨子が、以前から出演している子供用品チェーンの西松屋のCMで、自身のマタニティ姿を公開して話題になっている。先日、タレントの木下優樹菜もインスタグラムで、ぽっこりしたお腹に夫でお笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史がキスをする写真をアップ。わずか1日で1000件を超えるコメントが寄せられた。以前からもあったが、最近よく目にするこうした女性芸能人たちの妊婦姿。いったいなぜ彼女たちは、大きくなった自身のお腹をアピールしたがるのか? また、事務所も前面にアピールするのか?

マタニティ姿の披露は出産前と変わらぬスタイルを披露する伏線にも!?

  • マタニティ姿をCMで披露し話題となった佐藤江梨子 (C)ORICON NewS inc.

    マタニティ姿をCMで披露し話題となった佐藤江梨子 (C)ORICON NewS inc.

  • (左から)木下優樹菜&愛娘・莉々菜ちゃん (C)ORICON NewS inc.

    (左から)木下優樹菜&愛娘・莉々菜ちゃん (C)ORICON NewS inc.

  •  藤本美貴(C)ORICON NewS inc.

    藤本美貴(C)ORICON NewS inc.

 妊婦姿を披露した木下優樹菜の場合、夫の藤本との間にはすでに長女がおり、すっかりいい“お母さんキャラ”が定着してるだけあって、コメントも「良い写真!」「愛されてますね!!」など、好意あるコメントが多く寄せられている。結婚・出産を機に、かつての“ヤンキーキャラ”“おバカキャラ”から脱却した成功例であるともいえるだろう。

 一方、佐藤江梨子に関しては、「芸能人は何でも金になる」「わざわざCMでやることか?」といった否定的なコメントも多いが、ベビー用品を扱う店のCMなのだから、妊娠しているサトエリが出演してもさほど違和感はない。いずれにせよ、これでサトエリにとっては“お母さん”という新たなキャラが加わり、仕事の幅も広がるだろうし、出産後はスタイルの復活も含め、関連した仕事のオファーが増えるものと思われる。

 このように結婚・出産を機に“ママタレント”として再ブレイクしたタレントは、最近非常に多い。小倉優子、藤本美貴、松嶋尚美、三船美佳、ギャル曽根、紗栄子、辻希美……それこそ枚挙にいとまがないが、彼女たちの共通点として、ブログやSNSなどで、“いいママ”であることを日常的に公開しているということがある。大きくなったお腹をアピールすれば、「あの子もお母さんになるのね」「幸せそうね」と世間からの好感度も上がるし、出産後にはママタレントとして、芸能界の仕事のみならず、子供服ブランドのデザイナーやプロデューサー、経営者になることさえありうるのだ。

 また、プックリと大きくなった妊婦姿を世間に披露することは、戦略的にも非常に価値が高い。少々うがった見方だが、出産後にしっかりと減量に取り組み、出産前と変わらぬスタイルを披露するための“伏線”となるのだ。 実際に同性ファンからは「出産前よりスタイルが良い!」「驚きのスタイル維持!!」などの賞賛コメントが多く寄せられる傾向が高く、“女子力”や“プロ意識”の高さを暗にアピール出来るというワケだ。

妊婦ヌードは芸術性を感じる反面、自己顕示欲が漂い反発を買う可能性も

  • 潮田玲子 (C)ORICON NewS inc.

    潮田玲子 (C)ORICON NewS inc.

 ただこの妊婦姿は、好意ばかりで見られるわけでもない。たとえば“妊婦ヌード”の類だ。なかでも衝撃的だったのは、2009年に歌手のhitomiがCDジャケットで公開した妊婦ヌード姿だろう。それまで、日本ではほとんど見られなかった(女優の大谷直子は以前にも公開していた)妊婦のヌードであり、CD発売後には、一糸まとわぬ“妊婦ヘアヌード写真集”まで発表。「すごく美しい」と一部の女性からは賞賛の声も上がったが、男性からは「何もそこまで……」「誰が得するんだ?」といった批判の声も多く、物議をかもした。ほかにも、オールヌードこそ少ないが、神田うの、梨花、熊田曜子、小雪、一色紗英、山田花子、東尾理子といったそうそうたるメンツが、妊婦ヌードを公開している。その多くは、“母性の神秘”“母体の美しさ”をアピールしたもので、芸術性も非常に高い。だが同時に、「今しか見られない私の美しい身体を見て!」といった、過剰な自己アピールを感じてしまうのも事実だろう。

 つい先日も、元バトミントン選手の潮田玲子が、インスタグラムで大きくなったお腹を露出した“マタニティフォト”(なぜかウエディングドレスふうの衣装)をアップし、「とてもきれいです」「美しすぎる」「やはりここまでやったか…」「押しつけがましい」など、賛否両論の声が挙がっていた。こうした妊婦姿、妊婦ヌード的なものは、好感度を上げて仕事の幅を広げる効果がある一方、強い自己顕示欲が漂ってしまうと世間からの反発を買う可能性が高い。一般社会でも、記念にマタニティフォトを残す妊婦が増えているようだが、基本的に自分や家族が楽しむためだ。いずれにしても、特に多くの人にとっては“神聖”なことであるだけに、過度な露出に関しては、時には引いてしまうことがあるということも気に留めておきたいところだ。

(文:五目舎)

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