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オリエンタルラジオ『デビュー10年を振り返る―焦って、モガイて、後輩にのっかって…』

いま再評価と言われることについて…再ブレイクとの違い

――いま再評価といわれていますが。
中田再評価という言われ方はすごく好きなんです。再ブレイクとか再ブームって、またブームなんだって思ってしまうんですけど、それとはニュアンスが違って、こんどは評価してくれているんだという感じがして。前向きな受け止め方かもしれませんけど、うれしく思っています。ただ、実力がもともとあったかと聞かれれば、なかったと思うんですよ。いろいろなことがあって、いまこうなっているということかと。
藤森なんにしても注目してもらえるのはうれしいんですよ。それがいちばん。

――いま「武勇伝2015」をやっていますね。
中田7年目に『エンタの神様』(日本テレビ系)で、ブームと凋落をネタにした武勇伝をやりましたけど、何年かにいちどそのときのバージョンでやっています。でも、しっかり新しいのを作ろうとしたのは昨年からです。ダンスや音を入れたり、いろいろ工夫してアレンジして、いままた遊んでいるというか。まだ武勇伝でやりたいことがあって、リミックスが楽しいんです。でも、極論を言うと、武勇伝しかできない(笑)。それを受け入れたのが大きいんです。いままだ試行錯誤の段階ですが、武勇伝の変形を考えています。“10周年バージョンはこれだ!”という「武勇伝2015 -10th anniversary edition-」を今年冬くらいにリリースしますよ。

――10周年の今年、オリラジとしてほかにやりたいことは?
中田いま後輩のおかげでリズムネタが盛り上がっています。でも、僕らだけじゃなくて、もっと再評価されてほしい芸人たちがあの時代にいたので、そういう芸人たちと一緒にお祭りをできたらと思っています。小島よしおさん、藤崎マーケットさん、2700、はんにゃとか、みんなでリミックス祭りをやりたいです。
――リズムネタでブレイク中の後輩芸人へアドバイスを送るとしたら?
藤森はまやねん(8.6秒バズーカー)が、なぜか僕にいろいろ相談に来るんですよ。同じ臭いを感じるみたいで。あいつのいい部分は悲観的じゃないところ。一気にドカンと売れたら、ふつう不安になるんですよ。でもあいつは「おいしいもん食べれますし」とかいってて、ぜんぜんマイナスの思考がない。そういう感覚はずっと持ち続けてほしいですね。ふたりして悩むとどんどん落ちていってしまうんで、ああいうキャラがいると田中シングルが落ち着いて考えられるんじゃないですかね。はまやねんの精神的癒やし効果って大きいんじゃないかと思います。
中田おれにもそういう存在がいればなあ……。
藤森いたんじゃないの!? オリラジのはまやねん的な存在っていま話してたよね? 中田シングルとふじやねんですから。
中田リズムネタって演芸のなかでいちばん下に見られていて、素人っぽいってバカにされるんですよ。でも、僕はそれでいいと思っています。みんなにバカにされながらも、みんなが宴会でやりたくなるような芸人がいるっていいことだと思うんです。いまブレイクしている芸人たちみんな、一発屋とか呼ばれて消える恐怖と戦っていると思うんですけど、リズムネタをやっていても大丈夫だよって伝えたいです。
――リズムネタ好きな若い子たちはたくさんいます。
中田そうなんです。若い子たちに楽しんでいただいているんですけど、その層のファンたちって(年をとって)入れ替わるからどんどん消費されるんです。これはもう宿命です。僕らは再評価っていわれていますけど、いまの若い子たちには懐メロなんですよね。僕らのことを知らないんですけど、80年代音楽をいま聴いて新しいって思うような感覚でおもしろいって思っていただけて。やっぱりいまのブームを作れるのはいまの若い芸人たちだからがんばってほしいですし、「リズムネタをやっていたって長く活躍できるよ」って示せるように僕らもがんばりたいです。僕らがいなくなったらそういうことも言えないですから、彼らの前を走り続けてそれを体現していきます。

――B’zみたいにシーンの伝説になりながら先頭を走り続ける感じ?
中田B’zみたいな感じですね。
藤森違いますよ。そこだけはハッキリいわせてもらいますけど。たまにサラッとやばいこというから。
中田B’zみたいな存在であるかもしれない。
藤森それもダメです。
中田B’zじゃないです。けどそうなりたい、オリエンタルラジオでした。

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