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千葉雄大『好きなことだけをやっていたら気づかなかった』
「可愛らしくお願いします」は苦手…
千葉 そんなことはないです。ただ、僕はずっと「可愛い」と言われることが多くて。そのイメージが大きくなっていて、現場で「ここは可愛らしくお願いします」と言われるのが苦手なんです。どうしたらいいのかわからなくなって。
――今までも可愛くしようと思ってやっていたわけではないから?
千葉 そうですね。でも、何であれ「こうしてみようか」と言われたとき、パッとできる瞬発力は欲しいです。以前から、うまくいったと思ったら、ちょっと失敗したり。なかなか上がり続けていけなくて。自分的に波があるので。
――他にも、2014年に多くの仕事をしたなかで、役者として考えたことはありましたか?
千葉 昨年は「とりあえず何でもやってみよう。やってみないとわからない」って、いろいろやった年でした。自分で向いていると思うものと、人に「向いてる」と言われたことが、意外と違っていたりしました。もし自分の好きなことだけをやっていたら、気づかなかったと思います。
――プライベートでのトピックはどんなことが?
千葉 友だちがすごく増えました。作品ごとに同世代の人たちと出会って、撮影が終わってからも集まる機会が多くて。僕は1日誰ともしゃべらない日もあるんですけど、そうなるとぎこちなく感じるので、人と話すことはいいなと。今まではあまり、そんなことは思わなかったんですけど。
――1日誰ともしゃべらない日は、どう過ごしてるんですか?
千葉 おじいちゃんみたいです(笑)。掃除して、洗濯して、映画を観て、夕ごはんを食べて、家に帰ってきて……。
やれるものなら やってみたい気持ちもある
千葉 いろいろ話をしてみたら、その人が自分が最初に思っていたのと全然違う人だった……と気づくことがあります。それはおもしろいですね。昔から僕は人と距離をとってしまうところがあったのが、輪に入っていけるようになりました。それがつながって、仕事でも自分から「ああしたい」「こうしたい」と言うことが増えたと思います。
――では、2015年に目指していることはありますか?
千葉 26歳になりますけど、こういう取材でも、考えていることを言葉にするのが苦手なんです。でも、「何も言わないのは何も考えていないのと同じ」と言われて、確かにその通りだと思うので、自分の考えをしっかりと人に伝えられるようになりたいです。
――演技に関しては?
千葉 笑いのある、おもしろいものが好きなんです。コメディはもちろん、たとえばサスペンスっぽいのにおもしろい作品もあるじゃないですか。そういうのをやりたいです。あと、『アオハライド』でもそうでしたけど、報われない役が多くて(笑)。だから、報われる役もやりたいですね。
――主役をやりたい、というのはありませんか?
千葉 昔、「おいしい役はない。自分がどうおいしくするかだ」と言われました。そういう意味では、主役でもそうでなくても、やることは変わらないと思います。ただ、主役は考えることもたくさんあるし、やってみないとわからないこともあるんだろうなと。だから、やれるものなら、やってみたい気持ちもあります。
――仕事以外で挑戦したいことは?
千葉 車が欲しいです。大きい車が。僕は完全にペーパードライバーなんですけど。
――なぜ大きい車なんですか? 人をいっぱい乗せて、どこかに行こうとか?
千葉 生活が変わるかなと思って。ちょっとアウトドアになろうと。でも「インドアなヤツがそんな車を買ってどうする?」って言われます(笑)。あと、しばらく家族になにもしていなかったので、おばあちゃんたちを旅行に連れていきたいです。
(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:鈴木一なり)
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アオハライド
監督:三木孝浩
出演:本田翼 東出昌大 新川優愛 吉沢亮 藤本泉
【公式サイト(外部サイト)】【予告編(外部サイト)】
2014年12月13日(土)全国東宝系にてロードショー
(C)2014映画「アオハライド」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社