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(更新: ORICON NEWS

法改正で改めて意識したい自転車マナー 67.5%が“逆走主婦”という実態も…

 「乗りこなせるから大丈夫」と気軽に利用されている自転車だが、交通法では「軽車両」に属する立派な“乗りもの”。交通規則も自動車と同様に定められていて、違反すれば罰金が課せられる…のだが、残念なことに自転車利用者のマナー違反や事故は後を絶たない。買い物や子どもの送り迎えなどで頻繁に自転車を利用する主婦層を対象に行われた、自転車の安全利用促進委員会の調査をみると、利用者の「希薄な意識」と「知識不足」がわかる。

 同調査で「自転車に乗っている時に事故に遭った、遭いそうになったことがあるか」を聞いたところ、47.4%が【ある】と回答。原因として多かったのが【人・車の飛び出しへの対応遅れ】(34.4%)、【前方不注意・よそ見運転】(23.6%)などで、【自分側に原因があった】と答えた人は71.7%にのぼった。状況により差はあるだろうが、「自転車を運転している」という意識があれば、防げたかもしれない出来事のはずである。

昨年12月より施行された改正道交法では

 ちなみに昨年12月より施行された改正道交法では、路側帯での運転ルールが厳格に定められている。これまで双方向の通行が許されていたが、衝突の危険を避けるため、車と同じように「左側通行のみ」とされた。つまり、進行方向に向かって右側の路側帯を走ると、それは“逆走”ということになり、道交法違反となる。

 そんな今回の改正道路交通法について【知っている】と答えた人は38.8%のみ。【あまり知らない】(18.2%)、【まったく知らない】(13.8%)という声もあった。また、自動車と逆方向(右側走行)の経験があると答えた人は67.5%で、半数以上の人が逆走経験のある“逆走主婦”だということが明らかに。

ルールの知識&日々のメンテナンスで快適自転車ライフ

 この結果について、自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんは「大都市圏のママたちは“子どもと一緒に移動する手段”として自転車を選択している人も多く、悲惨な事故がいつ起きてもおかしくないと考えられます」とコメント。「事故に遭うことはもちろん、自分自身が加害者とならないためにも自転車のルールをよく知ると同時に、きちんと整備された安全な自転車に乗る習慣をつけることをおすすめします」とアドバイスしている。また自転車の整備に関しても、同調査で「主婦の半数以上は、ほとんど定期メンテナンスをしていない」という結果も出ており、日々の定期メンテナンスにも「希薄な意識」が表れている。

 ここ数年は自転車事故による多額の賠償金を支払うケースが増えてきており、女子高生が夜間に携帯電話を操作しながら無灯火で走行中に歩行中の女性と衝突し、女性に重大な障害が残った事故の賠償金額は5000万円にのぼったという。思わぬ事故で多くの人を不幸に巻き込まないためにも、交通ルールの熟知や日頃のメンテナンス、安全性を考慮した自転車選び、自転車保険の加入などの“転ばぬ先の杖”を携え、便利で快適な自転車ライフを。

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